そもそも秋バテとは?
季節の変わり目である初秋にだるさや疲れなどの体調不良が続く状態を、秋バテと言います。夏バテは暑さがピークを迎える7〜8月に現れるのに対し、秋バテは夏から秋になる9月以降に症状が出ることが多いようです。夏の猛暑が過ぎ、過ごしやすい季節になったにもかかわらず、体調が優れない方は秋バテを疑ってみましょう。
■秋バテの原因とは?
秋バテの原因には下記のようなものが考えられます。
・冷房による冷え
・冷たい飲みものや食べものの摂り過ぎで内臓が冷えている
・朝晩の寒暖差や日々の気温の変化、気圧の変化
など
夏に冷房や冷たいものを摂り過ぎたことによる影響で、自律神経のバランスが乱れて、体にさまざまな症状が現れます。また、この時期は台風などの影響によって気圧が変化したり、急激な気温の変化により、体調を崩しやすくなってしまうのです。
秋バテの症状チェックリスト
以下のような症状がある方は秋バテかもしれません。みなさんもチェックしてみてくださいね。
□疲れやすい、なかなか疲れがとれない、体がだるい
□食欲がない、胃がもたれる
□寝付きが悪い、眠りが浅い
□頭痛や肩こりが続く
□やる気が起きない、意欲が湧かない
□立ちくらみやめまい
□便秘や下痢
夏バテは暑さが和らぐことで段々と改善していきますが、秋バテは回復に時間がかかる傾向があります。また、涼しくなると夏ほど水分補給をしなくなりますが、水分不足も自律神経が乱れてしまう原因となります。
秋バテに効く「体を温める」5つの方法
夏に体を冷やしてしまったことが主な原因である秋バテの改善には、体を温めることが効果的。そこで、秋バテに効く体を温める5つの方法をご紹介いたします。
■ぬるめのお湯で血流促進
時間がない時はついシャワーで済ませてしまいがちですが、できるだけ湯船に浸かるようにしましょう。目安として、38〜40℃のぬるめのお湯に15〜20分浸かると良いでしょう。
また、就寝の1~2時間前までに入浴は済ませるようにしてください。就寝直前にお風呂に入ると、体温が高くなり入眠の妨げとなることがあります。
入浴は冷え解消だけではなく、健康的な美肌を保つことにも繋がります!
また、入浴の際は、お気に入りの入浴剤などを使用すると、いっそうリラックス効果が高まります。時間がない時は、足湯だけでも体全体を温めることができ、リラックスもできるのでおすすめです。
■+αの装いで冷え対策
体を冷やし過ぎないように、長袖のパジャマや毛布を用意するなど工夫しましょう。特におなかの周りには腸や子宮などの臓器があるため、冷えるとさまざまな不調をもたらすことに。
また、手首や足首の皮膚の近くには動脈が走っていて温度の影響を受けやすいので、日中も一枚羽織れるものや足首まである靴下などを携帯しておくと良いでしょう。
■温活食材でインナーケア
体を温める作用のある根菜類やショウガ、ネギを食事に取り入れましょう。疲労回復作用のある豚肉やきのこ類もおすすめです。
また、栄養バランスを考え、3食しっかりと食べるようにしましょう。良質なたんぱく質は代謝を上げるので、冷え解消におすすめ◎。毎食うまく取り入れてみてくださいね。
さらに水分補給は冷たい飲みものではなく、温かいものや体を温める効果があるものを飲むようにしましょう。アルコールを飲む際は、冷たいビールより日本酒・ワイン・焼酎などが冷え対策には効果的です。
■睡眠環境を整えて体内時計をリセット
質の良い睡眠は、自律神経を整え、体温調節もうまくできるようになります。涼しくなってきたらなるべく冷房の使用は控え、体がもつ体温調節機能に委ねてみましょう。もし暑さで寝苦しい時は首元や足首などを冷やして温度調整をしてみてください。ただし、気温や湿度が高い日は秋でも熱中症になるので無理は禁物。特に室温が28度以上になる日は冷房を使用しましょう。
さらに軽いマッサージやストレッチをしてから布団に入ると、リラックスして入眠がスムーズになります。
質の良い睡眠を取るために、KIREI Cruiseではさまざまな記事をご紹介しています。
■運動をして代謝を上げる
軽めの運動でも、自律神経の回復に役立ちます。散歩やストレッチ・ヨガ・体操などから始めてみましょう。激しい運動はかえって自律神経が乱れる原因になりますので、汗ばむくらいのウォーキングやジョギングなどがおすすめです。
普段あまり運動をしていない方は、体に負担がかかり過ぎないように、ラジオ体操などから始めてみるのも良いでしょう。
美容効果も期待でき、お家で簡単にできるストレッチや、家ヨガなどもご紹介しています。
癒やし効果あり!秋バテにおすすめのツボ
季節の変わり目のストレスで秋バテが悪化してしまうこともあるので、リラックスを心がけることが大切です。疲労回復効果・リラックスや癒やしの効果もある、秋バテにおすすめのツボをご紹介いたします。
■天柱・風池・完骨
天柱のツボ
首のうしろにある天柱は、自律神経のバランスを整えます。そのほかにも、肩こりやストレス、疲労回復にも効果がありますので、定期的に押すと良いでしょう。
ツボを押しながら、首を回すと、より効果的にツボを刺激することができます。
風池のツボ
首のうしろ側、髪の生え際のくぼみと、耳のうしろの出っ張った骨の下、端にあるくぼみが、風池のツボです。
頭痛を和らげたり、血行促進や眼精疲労、肩こりを改善したりする効果があります。
完骨のツボ
耳のうしろ、出っ張った骨の下側のくぼみにあるツボです。
頭痛を和らげたり、不眠を改善したりする効果があるので、季節の変わり目の頭痛に悩んでいる方にもおすすめです。
また、入眠前にツボを押すことで、睡眠の質を上げることができます。
■外関・内関・労宮
外関のツボ
手の甲側、手首の中心からひじ方向に指3本分下がったところにあります。頭痛を和らげたり、疲労回復に効果があります。
内関のツボ
手首の内側、中心からひじ方向に指3本分下がったところにあります。
睡眠の質を高める効果があるとして紹介しましたが、胃もたれや胃の不快感、二日酔いなどにも効果があります。
労宮のツボ
拳を握った際、中指と薬指の間に位置するツボです。
汗をかきにくくするツボとしても紹介したことがありますが、緊張や不安を和らげたり、ストレスを緩和したりする効果があります。
また、定期的に押すことにより、ストレスの蓄積を防ぐことができます。
このようにツボを押すことで、自律神経を整え、体の血行促進が期待できます。
また、1分で簡単に血流促進できる「耳マッサージ」などもご紹介しています。
夏に冷やし過ぎた体を、ゆっくりとリラックスしながら温めてみてください。また癒やし効果のあるツボを押すことで、たまった疲れをリセットしましょう。秋といえば、食欲の秋、読書の秋、芸術の秋、行楽の秋……。秋バテで崩れた体調を整えて、めいっぱい楽しみましょう♪