そもそもなぜ汗が出て匂うの?
汗のもとになっているのは、血液です。血液中の血漿(けっしょう)という液体から汗のもとが作られています。体に必要なミネラルなどは残しつつ、余計な水分を汗として出しているため、汗の99%は水分で、それ以外はほとんどが塩分です。
実は、汗は出てきた段階では無臭ですが、皮脂や垢などが混じり合い細菌が繁殖することで匂いが発生します。また、汗腺の働きが悪いと匂いが出やすいため、適度に汗をかいて汗腺を鍛えることで悪臭を防ぐことができるのです。
汗対策1:ツボを押して汗を抑えよう
ツボを押すだけで汗をかきにくくなるなんて驚かれるかもしれませんが、実はいくつかのツボが存在します。まずは、汗そのものが出るのを抑えるツボをご紹介します。
■体の部位
屋翳(おくえい)
バストトップから3~5cmくらい上にあるツボです。ゆっくり中指で2〜3分ほど押すことで、脇汗や顔汗を防ぐ効果が期待できます。
大包(だいほう)
脇の付け根から3cmほど下がったところにあるツボです。舞妓さんが顔汗を止めるために、帯で圧迫しているのが、この大包。両手で押さえるように圧をかけることで、顔から汗が出にくくなります。
■手の部位
労宮(ろうきゅう)
ちょうど手のひらの真ん中にあるツボです。自律神経を整え、リラックスさせることで、体温を少しずつ下げる効果が期待できます。また、手汗を防ぐ効果もあります。
後谿(こうけい)
小指の付け根より少し下に位置し、手をグーにした時に飛び出ている部分です。ここを親指で強く押すことにより、全身の熱を下げ、汗を抑えます。
ツボを押すことで、各箇所から汗が出るのを防ぐことができます。ここに記載したもの以外にもいくつかありますが、ここぞという時の対策として、一度試してみてくださいね。
汗対策2:首を冷やそう
首や手首は皮膚が薄くて、大きな動脈が流れている部分。ここを冷やすことで、血液が冷えて全身の体温を下げることができるのです。体温を下げて汗を防ぐには、保冷剤や冷却ジェル、濡れたタオルなどを使いましょう。
ただし、本来は汗をかいて熱を外へ逃しているので、あまり長時間冷やすと、逆に熱が体内にこもり体に負担がかかります。そのため、冷やしすぎには注意しましょう。
汗対策3:水分を摂ろう
汗をかきたくないからと、水分を控える方がいますが、実はNGな行為。水分が不足すると、汗の中に老廃物が増えベタベタとした汗になり、匂いもきつくなります。
また、脱水症状を招く危険もありますので、水分補給はしっかり行いましょう。
汗によるメイク崩れを防ぐ!簡単テクニック
汗が出やすい季節の困りごとといえばメイク崩れ。そんなお悩みを解消するには、スキンケアやメイクに一工夫を加えましょう。
■毎日のスキンケアに収れん作用のあるアイテムをプラスする
メイク崩れを防ぐ方法として、収れん作用のあるスキンケアアイテムがおすすめです。収れん作用とは、肌を引き締めて、皮脂や汗のバランスを整える作用。ベタつきが抑えられることで、日中のメイク崩れを防ぎやすくなります。
■皮脂や化粧品の油分を軽くティッシュオフ
メイク崩れの原因のひとつに、油分が挙げられます。スキンケアやメイクの余分な油分が肌に残っていると、化粧下地やファンデーションに塗りムラができてしまい、メイク崩れの原因に。
また、皮脂と汗が混ざることで、水分を含んだファンデーションや化粧下地が崩れやすくなってしまいます。朝のスキンケア後は、ティッシュで軽く押さえて余分な油分を取っておきましょう。
■クリーム系のファンデーションの後はフェイスパウダーをのせる
化粧崩れをさせないために、化粧下地やファンデーションはスポンジなどを使い、ムラなく均一に塗るようにしましょう。特に皮脂の多いTゾーンなどはしっかりスポンジで叩き込むようにするのが◎。
また、ファンデーションは皮脂や汗を抑えるような作用のあるクリーム系のものを選ぶと良いでしょう。スポンジを使うことによって、余計な油分も吸い取ってくれます。
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そしてメイクの仕上げに、油分や汗を吸収してくれるフェイスパウダーを、顔の中心から外側へ押さえながら馴染ませていきます。こうすることでメイクが馴染むため、化粧崩れを起こしにくくなります。
汗でメイクが崩れやすくなるこれからの季節は、汗を防ぐ方法に加えて、スキンケアやメイクにもう一工程をプラスしましょう。今回ご紹介した方法を取り入れて、今年の夏は崩れにくい美しいメイクをキープしてくださいね。