まとめて作っていろいろ使える基本の 「アロマソルト」
アロマソルトに使用する塩は、「あら塩」などの精製していない天然の塩がおすすめ。スーパーなどで1kg500円前後で手に入るあら塩は、普段づかいとしてたっぷり使うのに重宝します。また、お風呂で使うアロマソルトだけはヒマラヤ岩塩やデットシーソルト(死海の塩)などの輸入塩にして気分を上げるというのもおすすめです。
「基本のアロマソルト」の作り方はいたって簡単!お好みのアロマオイル1滴に対して、大さじ3〜5の粗塩をよく混ぜるだけ。ガラス容器に入れて常温保存します。
※アロマオイルのなかにはプラスチックを傷めるものもあるので、ガラス容器がおすすめです。
香る「盛り塩」として使う
日本では古くから神道・仏教を問わず、塩をお清めの道具として使ってきました。「塩によるお清め」の力を借りるなら、アロマソルトを使った盛り塩が手軽でおすすめです。小皿にこんもりと盛り塩を作ってから、その上にアロマオイルを1滴垂らすだけで完成。もしくは、「基本のアロマソルト」をそのまま盛り塩にしても◎。
なくても構いませんが、盛り塩用の固め器や、日本酒用のおちょこを使うと、キレイな形の盛り塩が作れますよ。
人や運気の出入り口である玄関(室内側)や、水気が多く気がよどみやすいトイレや洗面所に置いてみましょう。気になる場所に置くだけで、盛り塩のお清め効果に加えて、アロマの良い香りが気持ちを穏やかにしてくれます。
また、盛り塩の交換時期に決まったルールはないので、週に1回決まった曜日や、毎月1・15日の2回など、一定のタイミングを決めて取り替えればOKです。その際、ついでに盛り塩の周りもささっとお掃除することで、その場の清浄さがさらにアップします。
かすかな香りが心地良い♪ルームディフューザーとして
「基本のアロマソルト」で作ったアロマソルトを、枕元など香らせたい場所に。散らばってしまいそうなら、お茶パックなどに入れると良いでしょう。香りが弱くなったら適宜オイルを足してOKです。
ハーブティーのティーバッグの中身を混ぜると、ポプリ風でかわいくなります。赤みのあるローズヒップティーや、白と黄色が目に優しいカモミールティーなど、お好みのハーブで試してみてくださいね。
使った後のアロマソルトはお掃除に再利用
アロマソルトは食用には使えないので、香りを楽しんだ後はお掃除に再利用しましょう!キッチンやお風呂・トイレなど水洗いできる場所にふりかけて洗い流せば、「ぬめり取り」や「におい消し」になります。掃除中も良い香りがして、心地良いですよ。
「盛り塩」として使った場合であっても、その後の取り扱い方に決まりはありません。昔は川に流したり土に埋めたりといった処分をしていましたが、塩害や環境の点で現代ではおすすめできない方法です。お掃除でも使い切れなかったアロマソルトは、通常の家庭ごみと同じように処分しましょう。
天然オイルを足せば「しっとりバスソルト」に
「基本のアロマソルト」を応用してバスソルトも手づくりできます。アロマオイルは水に溶けにくいため、ホホバオイルやスイートアーモンドオイルなどの植物性の油(キャリアオイル)を加えて希釈しましょう。そうすることで、アロマオイルによる肌の刺激を和らげ、キャリアオイルのおかげで湯上がり後のお肌はしっとりです。
上記に塩を加えるだけでも良いのですが、重曹があればぜひプラスして。重曹を入れたお風呂は弱アルカリ性になって、皮脂汚れを柔らかくして落とす効果が期待できます。重曹はお掃除用でも食用でも構いません。
また、後述する注意点にもあるように、主成分が塩なので釜を傷めないよう追い焚きはしないようにしましょう。追い焚きが必須なおうちなら、バスソルトはお風呂ではなく、バケツに入れて足湯に使うのがおすすめです。足湯に使う場合、カレースプーンで2〜3杯くらいのバスソルトが適量となります。
■バスソルト専用 アロマソルトの作り方(約5回分)
【用意するもの】
あら塩…200g
重曹…50g
アロマオイル…20〜25滴
植物油(キャリアオイル)…10mL
ガラス容器
※アロマオイルのなかにはプラスチックを傷めるものもあるので、ガラス容器がおすすめです。
ガラス容器に植物油とアロマオイルを入れてよくかき混ぜてから、粗塩・重曹を入れてさらに混ぜて完成です。冷暗所で保存して1カ月を目安に使い切りましょう。
■バスソルトにぴったりの「落ち着く系」アロマ3選
お風呂でアロマを楽しむなら、心がゆったりする香りがおすすめです。ここでは、手に入れやすいアロマオイルのうち、バスソルトに向く香りを3つご紹介いたします。深い呼吸を意識してバスタブにつかれば、ソワソワした気持ちも静かに落ち着いていくはずです。
ラベンダー
アロマオイルの代表格であるラベンターは甘さの少ないフローラル&ウッディな香り。緊張をほぐしてリラックス効果が高いことで知られ、一日の終わりに使用することで穏やかな入眠が期待できます。
サンダルウッド(白檀)
エキゾチックな深みのあるウッディな香りで、ほかの樹木系の香りよりも甘さを感じるのが特長です。日本では「白檀(ビャクダン)」の名前で、古くから親しまれてきました。高ぶった気持ちを穏やかにしたい時に。
シダーウッド
マツ科の樹木から抽出されるシダーウッドは、ウッディで落ち着きのある香り。瞑想を行う時の香りとしても用いられています。バスソルトに使えば、森林浴を思わせる開放感があります。
KIREI Cruiseではほかにもお悩み別の香りをご紹介しています!
■アロマオイルをお風呂で使用する注意点
・アロマオイルは刺激が強いので、レシピ以上にたくさん入れないようにしましょう。
・レモンやベルガモット、グレープフルーツといった柑橘系の香りのなかには、日光や紫外線に当たることで炎症などの肌トラブルを招く(光毒性)ことがあります。バスソルトとしての使用は控えましょう。
・お肌が弱い方は、少量から試したり、事前にパッチテストをするなど、ご自身の判斷のもとお試しください。
・バスソルトを入れたお湯は、追い焚きを行わないよう注意。塩が主成分なので故障の原因になることがあります。また、残り湯を洗濯に使用しないでください。
・乳幼児はお肌が敏感なのはもちろん、匂いにも敏感です。乳幼児の入浴時使用は避けましょう。
・妊娠中(初期・中期・後期)、授乳中の方は基本的にアロマポットやアロマソルトの香りを楽しむ程度に留め、バスソルトやアロママッサージなど、肌に精油が触れるものは控えたほうが安全です。
場を清浄にするために用いられてきた塩と、香りがもたらす効果を組み合わせた「アロマソルト」。新しい生活習慣として、気軽に取り入れてみてくださいね。良い香りが私たちにもたらす効果はさまざま。気分を上げたり、反対に穏やかにしたり、気持ちを切り替えたり、なりたい気分で選んでみましょう。
アロマに関するほかの記事や、アロマオイルとともに試してみたいバスタイムの過ごし方の記事もありますので、ぜひお読みください!