日常生活に香りを取り入れている人は幸せ度が高い
公益社団法人 日本アロマ環境協会が2016年に行った調査によると、「日常生活にアロマを取り入れている人は、そうでない人に比べて幸せ度が高い」といいます。ほかにも、アロマを取り入れている人は十分な睡眠をとれている、自分のための時間を満喫できているなど、日常生活に満足している度合いが高いという結果が発表されています。
確かに、入浴剤やキャンドル、飲み物などの香りで気分転換をしたり、幸せな気持ちを感じたりしたことのある方は多いかもしれませんね。
つまり、じめじめして気分も落ち込みがちな梅雨の季節も、生活の中に香りを取り入れることで、ハッピーに過ごせるはずなのです!では、どんな香りが「ハッピーになれる」のか、数ある香りの中からおすすめの香りをご紹介していきます。
ハッピーになれる香り(1)「柑橘系」
柑橘系の香りにもさまざまな種類がありますが、全体的な特徴として「気分が明るく前向きになる」とされています。こうしたプラスのパワーに加え、香りによってはストレスやイライラなどのマイナス要因が和らぐともいわれるので、梅雨のじめじめでネガティブになりがちな時には特におすすめなのです。次に、柑橘系のなかでもおすすめの香りをご紹介していきます。
■オレンジ・スイート
オレンジの皮から抽出される、老若男女問わず広く好まれる香りです。ストレスや緊張から解き放ってくれるような、ハッピーでさわやかさ溢れる瑞々しさがあります。また便秘、胸やけ、食欲不振などですぐれない気分も、香りがリフレッシュしてくれます。柑橘系の香りというとリフレッシュだけをイメージしがちですが、オレンジ・スイートの香りには安眠を促す特徴もあり、就寝前に嗅ぐと寝つきが良くなるといわれています。
■ベルガモット
イタリアにルーツを持つ柑橘類、ベルガモットの皮から抽出される香りです。フルーティで甘い香りは、紅茶の「アールグレイ」の香りづけにも使われます。イライラを鎮めてくれそうな落ち着いた香りで、落ち込んだ気分も前向きに。また、消化不良など胃腸のお悩みにも、ベルガモットの香りは相性が良いといわれています。
■マンダリン
日本の温州みかんの仲間といわれるマンダリンの皮から抽出される香りです。ふさいだ気分を高揚させて、明るく前向きになりたいときに嗅ぎたい、フローラルかつ甘い香り。また、便秘などのお悩みにも良いとされています。
ハッピーになれる香り(2)「フローラル系」
フローラル系の香りは甘く華やかで、好んでいる方は多いのではないでしょうか。花の種類によってその働きはさまざまですが、全体的な特徴としては香りが長持ちしやすく、そのためさまざまな用途に用いられます。
■カモミール
キク科の白くかわいらしい花から抽出される香りです。りんごを思わせる甘い香りは、神経が高ぶっているときや動揺しているときなど、気持ちを落ち着けたいときに相性のいい香りです。気持ちを安定させて安眠したいとき、癒しを与えてくれるでしょう。
■ネロリ
オレンジ・スイートが果実の皮から抽出されるのに対して、ネロリはオレンジの花から抽出される香りです。心配や不安が和らぐような優しさがあり、ハッピーな気分になれる香りです。ストレスによる胃腸のトラブルがある方やお肌を健やかにしたい方にもおすすめです。
ハッピーになれる香り(3)「樹木系」
樹木から抽出される樹木系の香りです。その種類によって働きはさまざまですが、全体的な特徴として森の中をイメージさせる爽やかさがあり、リフレッシュのためによく用いられます。
■シダーウッド
マツ科の樹木から抽出される、まさに森のイメージそのものの香りです。まるで森で深呼吸をしているかのような解放感と、緊張や不安が消えていくような安心感があり、瞑想を行う時の香りとしても多く用いられています。咳やたん、痛みなどの不調を感じているときなどに嗅ぎたい香りです。
香りをブレンドしてカスタマイズ
お気に入りの香り1種類で楽しむのも良いですが、慣れてきたら2種類以上の香りをブレンドして楽しむのもおすすめです。香りはそれぞれ、揮発速度によって香るタイミングが異なっているので、ブレンドすることで時間とともに変化する香りを楽しむことができます。
今回ご紹介した香りのうち、柑橘系の3つの香りはまず最初に香る「トップノート」、フローラル系の2つの香りはその次に香りはじめる「ミドルノート」、樹木系の香りであるシダーウッドは時間を経てほのかに香る「ベースノート」と、それぞれ違う特徴を持っています。ブレンドする場合は、トップ・ミドル・ベースをバランス良く組み合わせると、より長く香りを楽しめます。
アロマの記事について、アロマの使い方やシーン別にご紹介しているものもありますので、ぜひ参考にしてみてください。
いろいろ試しながら、自分ならではの「梅雨をハッピーに過ごす香り」を見つけてくださいね♪
※精油ご使用上のご注意事項
・精油の原液を直接肌につけることは刺激が強いため、かならず希釈してご使用ください。・柑橘系の精油は皮膚を刺激することがあります。肌に使用した後12時間は、紫外線を避けることをおすすめします。
・ネロリの精油の過度な使用は、頭痛などの原因となることがあります。健康状態や体質を考慮し、適量を守って香りをお楽しみください。