手作りキャンドルでリラックスできるおうち時間を
夜でも明るい照明に囲まれていることが多いふだんの暮らし。ちょっと照明を落として眺める、キャンドルの揺らめく炎やほのかな光は、時間を忘れてゆっくりしたい時にぴったりです。
実はキャンドルの炎には、癒やし効果があるとして知られている「1/fゆらぎ」があるのです。
身近な材料で手作りすれば、好みに合わせたデザインはもちろん、色や香りもアレンジできますから、愛着もひとしおですよ。
まずはキャンドル作りの基本を押さえよう
■基本の材料・道具
・ろうそく…適量(今回は5号サイズのろうそく5本で、直径3~5㎝、高さ3~5㎝のキャンドルを3点作成)
・型…小ぶりの紙コップ、ガラス瓶、シリコン製の焼菓子型など
・鍋など熱に強い容器…大・小各1つ
※小さいほうの容器はろうやクレヨン(着色する場合)がついて落としにくくなるので、使い捨てのアルミ容器などを活用するのがおすすめ
・割り箸…2膳または割り箸1膳とピンセット
・はさみ
■基本のキャンドルの作り方
1:既成品のろうそくを溶かす
粒状になったパラフィンワックスを使う本格的な方法もありますが、まずはごく一般的な白いろうそくでOK。
溶けやすくなるように手でざっくりと割り、芯ごと小さい容器(ボウル)に入れます。大きい容器(鍋)に小さい容器を入れて周りに静かに熱湯を注ぎ、湯せんにかけます。
2:溶けたろうの中から芯を拾い上げる
湯せんすると、ろうそくの周辺からろうが透明になって溶けてきます。溶けきったら、ろうそくの芯を後ほど再利用するために割り箸またはピンセットで拾い上げて、容器の外によけておきます。
3:芯を固定しつつ、型にろうを流し入れる
まだ割っていない割り箸(芯を拾うのに使わなかったほう)にろうそくの芯の端をはさみ、芯の片方をろうそくの高さに合わせてカットします。
そして、型の縁に割り箸を渡すようにして、中心にまっすぐ芯が垂れるよう固定します。芯の位置が決まったら、割り箸の脇からそっと溶かしたろうを流し入れましょう。
4:仕上げ~完成
ろうを流し入れ終わったらそのまま2時間ほど置きます。ろうが固まってくると若干かさが減るので、気になる場合は残ったろうを再度溶かして追加しましょう。全体が固まったら型から外し、芯の長さなどを整えて完成です。
ろうを流し入れるだけ!ガラス瓶のキャンドル
基本のキャンドル作りをご紹介しましたが、手順4にて型から外さなければ、そのまま素敵なガラス瓶のキャンドルが完成します。
一般的なガラスは温度差に弱く急に熱すると割れるので、瓶が極端に冷たい状態で溶かした熱いろうを流し入れることや、キャンドルに点火した際に炎がガラスに直接触れるようなデザインの瓶は避けるようにしましょう。
焼菓子型でおしゃれに!カヌレ型のキャンドル
シリコンの焼菓子型を使えば、凝った形のキャンドルも簡単に作ることができます!
■カヌレ型のキャンドルの材料・道具
・基本の材料・道具一式
・シリコン製のカヌレ型
・お好きな色のクレヨン
・カッター
・編物用のとじ針など穴が大きい縫い針
■カヌレ型のキャンドルの作り方
1:クレヨンをカッターで削って細かくしましょう。まずは1~2cm分だけ削っておき、もし足りない場合は後ほど追加で削るようにします。
2:基本のキャンドル作りの手順1~2に沿ってろうを溶かし、芯を拾った後に削ったクレヨンを入れます。まずは1~2かけの少量入れてみて、割り箸で混ぜながら好みの色合いになるまでクレヨンを追加していきましょう。湯せんのお湯が冷めていたら熱湯と入れ替え、再び混ぜながらさらに湯せんします。
3:溶かしたろうから拾い上げた芯を縫い針に通し、カヌレ型の底中心に縫い針を突き通して、反対側へ芯を出します。縫い針を通す際、型が固いこともありますので、ご注意ください。
次に、まだ割っていない割り箸に針とは反対側のろうそくの芯をはさんで、型の縁に割り箸を渡すようにし、中心にまっすぐ芯が垂れるよう固定します。(基本のキャンドル作り手順3)
4:芯の位置が決まったら、割り箸の脇からそっと溶かしたろうを流し入れましょう。後は、基本の作り方 手順4に沿って仕上げます。
5:型から外して、型に突き通した芯をそっと引き抜き、上下の芯をカットして整えれば完成です。
ほんのりアロマの香り!ラベンダーのキャンドル
ろうの中にラベンダーのドライフラワーを入れて、ほんのりとした香りを楽しむキャンドルにしましょう。
■ラベンダーのキャンドルの材料・道具
・基本の材料・道具一式
・紙コップ(今回は60mLの小さいサイズを使っています)
・ラベンダーのドライフラワー…適量
■ラベンダーのキャンドルの作り方
1:基本のキャンドル作りの手順1~3に沿って、紙コップの8分目までろうを入れ、少し固まってくるまで10分~15分ほど置きます。
2:ろうの縁に沿ってラベンダーの花をぐるりと並べます(写真はわかりやすいように割り箸と芯を取り除いています)。
軽くのせるだけですと、後でろうを流し入れた際に浮いてしまうことがあるので、固まりかけのろうに半分埋め込むような感じで置いていきましょう。
3:並べ終わったら紙コップが一杯になるまでろうを流し入れ、また10~15分ほど置きます。
4:表面が白くなったら、芯の周囲にラベンダーの花を置いていきます。今度は上からろうを流し入れないので、埋め込むようにしなくても置くだけでOKです。後は、基本の作り方4に沿って仕上げましょう。
5:紙コップの型は、縁に少し切り込みを入れて破り取るようにすると簡単に外せます。
しっかり香りがするキャンドルにしたい場合は、溶かしたろうにアロマオイルを加えると良いでしょう。香りが強くなり過ぎないよう、1~2滴ずつ加えて好みの具合になるまで調整します。
大きなキャンドルをインテリアアイテムと一緒に飾るも良し、小さなキャンドルをたくさん集めて飾るも良し。イベントや気分に合わせて、キャンドル作りもディスプレイもさまざまなアレンジを楽しめます。
また、キャンドルとの組み合わせにおすすめの手作りクリスマスリースにも、ぜひトライしてみてくださいね。
インテリアに合わせやすく、ちょっとしたプレゼントにも喜ばれるキャンドルが、100円ショップのアイテムで手軽に作れるのはうれしいですよね。クレヨンの色を混ぜてニュアンスカラーを作ってみたり、お好みのドライフラワーや押し花を使ったりして、あなただけのお気に入りキャンドルを作ってみてくださいね。