4月には初夏並み!油断できない春の紫外線
まだまだ寒い春先ですが、実は大量に降り注いでいる紫外線。気象庁のデータからもわかるように、3月には真夏の半分程度の紫外線量になり、4月には一気に増えて初夏や残暑と変わらない量が降り注いでいるのです。
気象庁ホームページ
「日最大UVインデックス(解析値)の年間推移グラフ」
地上に到達する紫外線は、紫外線A波(UV-A)と紫外線B波(UV-B)の2種類があり、UV-Bは「レジャー紫外線」と呼ばれ、真夏に最も量が多くなるのが特徴。主に肌の表面にダメージを与えてシミ・そばかすの原因となります。一方、UV-Aは「生活紫外線」と呼ばれ、紫外線の中で最も波長が長く、ゆっくりと肌の深部まで到達し、肌を黒くするだけでなく、ハリや弾力のもととなる線維芽細胞を破壊してしいます。
ウェザーニュース
『5月の紫外線は夏並み うっかり日焼けに要注意』紫外線量の月別変化
特に、ハリや弾力に関わるUV-Aは春先から一気に増え、夏とあまり変わらない量が降り注いています。そのため、年齢と共にハリや弾力が失われている「大人肌」にとっては大敵!紫外線は夏だけでなく、春先から注意が必要なのです。
紫外線の種類について、詳しくは下記の記事も参考にしてみてくださいね。
赤ちゃんの1.7倍!?大人肌は紫外線ダメージを受けやすい
年齢を重ねた「大人肌」にとって、紫外線が大敵である理由はほかにもあります。
シミ、シワ、たるみなど、肌老化の約8割が紫外線による「光老化」が原因と言われていますが、近年の研究によると、同じ紫外線照射量でも50代の表皮細胞は赤ちゃんの細胞より生存率が低く、約1.7倍もダメージを受けやすいことがわかっています。
紫外線による肌ダメージはすぐには出にくいですが、着実に蓄積されて将来的にシミやシワ、たるみといった形で表面化するもの。ダメージを受けやすい「大人肌」は日頃からしっかりと対策を行い、浴びる紫外線量を少なくすることが大事なのです。
いますぐ始めたい!春の紫外線対策
ダメージを受けやすい大人の肌にとって、美肌を妨げる春の紫外線は大敵。いますぐできる春の紫外線対策をご紹介します。
■曇りや室内でも日やけ止めを塗ろう
太陽が出ていなければ紫外線量は少ないと思いきや、曇りや雨の日でも降り注ぐ紫外線。曇りは晴れた日の6割以上、雨は2割の紫外線量があります。また、肌のハリや弾力に影響するUV-Aは窓を透過するため、室内にいても紫外線ダメージを受けてしまいます。天気や屋内外に関わらず、日中は常に日やけ止めを塗るようにしましょう。
■日やけ止め選びは「PA値」にも注目
日やけ止めを選ぶ際、指標となる「SPF値」と「PA値」。「SPF値」はUV−B、「PA値」は UV−Aに対する防止効果で、数値が大きいほど防止力が高まります。特に多くの方が重視するのが「SPF値」ですが、紫外線ダメージを受けやすい「大人肌」において、注目すべきは春に増加する「PA値」。見逃しがちな「PA値」にも注目して日やけ止めを選びましょう。
<UVA防止効果のレベル>
PA+...UV-A防止効果がある
PA++...UV-A防止効果がかなりある
PA+++...UV-A防止効果が非常にある
PA++++...UV-A防止効果が極めて高い
日やけ止めの選び方について、詳しくは下記の記事も参考にしてみてください。
■スキンケアでダメージを受けにくい肌づくり
日やけ止めで紫外線を防ぐと同時に、重要なのが紫外線ダメージを受けにくい肌づくり。美白有効成分を配合したスキンケアアイテムの使用や、しっかりとした保湿ケアを毎日のスキンケアに取り入れることで、紫外線に負けないすこやかな肌を目指すことができます。化粧水やクリームなどは普段より多めに塗ると、うるおいもアップ!
■食事やサプリメントで内側からもケア
外側からの紫外線対策に加え、おすすめしたいのが内側からの対策。抗酸化作用をもつ成分を取り入れることで紫外線を浴びると発生する老化の一因「活性酸素」の除去や、シミやシワ、そばかすなどの肌老化予防効果が期待できます。
<抗酸化作用を持つ成分と食材>
ビタミンA…レバー、うなぎ、鶏肉、ニンジン・カボチャ・ほうれん草などの緑黄色野菜
ビタミンC…ピーマン、パプリカ、いちご、キウイ、グレープフルーツなど
ビタミンE…アボカド、アーモンド、カボチャ、枝豆、ブロッコリーなど
ポリフェノール…大豆、緑茶、紅茶、ブルーベリー、カシス、生姜など
日差しがだんだんと強くなり始める春先。早めの紫外線対策で透明感のある美しい肌をキープしましょう!