紫外線の種類と、肌に与えるダメージとは?
紫外線には、いくつかの種類があるのをご存じでしょうか?そもそも紫外線とは、太陽光線の一種で、波長の長さによって、紫外線・可視光線・赤外線に分けられています。目に見える紫色から赤色までの範囲の光線を可視光線。肉眼でとらえられない不可視光線のうち、可視光線の紫よりさらに短い波長の光線を紫外線、赤より長い光線を赤外線と分類されています。
■紫外線の種類について
紫外線は英語で“ultraviolet rays”と言い、“UV”と略され、波長の長いほうから、紫外線A波(UV-A)、紫外線B波(UV-B)、紫外線C波(UV-C)と3種類に分けられます。このうち、私たちが日常生活で浴びる紫外線は、紫外線A波と紫外線B波の2種類です。紫外線A波の波長は 315~400ナノメートル、紫外線B波の波長は280~315ナノメートルと波長に違いがあり、皮膚への到達度や肌に与えるダメージに違いがあります。
■それぞれの紫外線が肌に及ぼす影響
紫外線には種類があることをわかったところで、次はそれぞれの紫外線が私たちにどのような影響を及ぼすのか、見ていきましょう。
紫外線A波
肌を黒くする作用があり、日やけサロンなどで主に使われているのが紫外線A波。エネルギーは紫外線B波より弱いのですが、波長が長いため、雲やガラスなどを通過し、ゆっくりと皮膚の奥深く真皮まで届いて、シワやたるみなど肌老化を引き起こす原因になります。
紫外線B波
夏の海や山、冬のスキー場など、強い日やけで皮膚が赤くなったり、ヒリヒリするのが紫外線B波によるもの。日頃の生活の中で浴びる量は、紫外線A波より少ないのですが、エネルギーが強く、肌に大きな影響を及ぼします。主に、表皮に強く作用して、炎症やシミ、ソバカスの原因に繋がります。
紫外線ダメージによる肌への影響
紫外線の肌へのダメージは、日やけ後の炎症や、乾燥のようにすぐにあらわれるものと、長時間かけて蓄積され、シミやシワ、肌老化となってあらわれるものがあります。
さらに、冬から春へと季節の変わり目を過ごした肌は、敏感な状態のため、紫外線の影響を受けやすくなります。夏になる前の時期は要注意です。
■乾燥や肌荒れの原因に
紫外線のダメージを受けた肌は、どんどん新しい細胞を作り出し、肌の回復を早めようとします。そのため、保湿機能が不完全なままの細胞が送り出されてしまい、角質のうるおい機能が低下して、肌はカサつきがちに。また、バリア機能も低下しているので、外部刺激を受けやすく、肌荒れの原因に繋がります。
■シミやソバカスの原因に
紫外線を浴びることで活性化したメラノサイトの中には、過剰なメラニンを生成し続けるメラノサイトがあります。本来は、有害な紫外線から肌を守る働きのあるメラニンなのですが、過剰に生成してしまうと、その部分が周囲の肌よりも黒く見え、シミやソバカスに……。
■シワや肌老化の原因に
肌の弾力や引きしめ力は、エラスチン線維やコラーゲン線維などによって保たれています。紫外線を浴びることで、これらの組織がダメージを受け、シワや肌老化の原因に繋がります。また、既にシミができている部分はコラーゲンが壊れて老化が進行し、シミのない部分よりも柔軟性・弾力性が低下していて、シワのリスクにつながっていることがわかっています(※)。
※当社研究所調べ。
紫外線はちょっとの油断も禁物!
■朝早い時間でもたくさんの紫外線
海や山などのリゾート地に出かける際は、バッチリと紫外線対策をするけど、普段の生活では、そこまで……という方もいらっしゃるかもしれません。たとえば、朝のゴミ捨ても要注意。まだ日差しが強くないから大丈夫だと油断していると、うっかり日やけの原因に。肌の老化を促す紫外線A波は、日内変動がゆるやかで朝早い時間帯でも、たくさんの量が地表に降り注いでいます。一度に浴びる量は少なくても、長期間かけて蓄積し、肌にダメージを与えてしまいます。
■「外に出るのは少し」、「天気が悪い」からといって油断しない
正午を挟んだ10時~14時の間は、一日の中で最も紫外線の量が多い時間です。ベランダで洗濯物などを干す際や、近所のスーパーに出かける時も、紫外線対策は必須。また、くもりや雨など、天気が悪いからといって、対策を怠るのもNGです!
■紫外線対策グッズの使用
外出時の日傘は意識しているかもしれませんが、少しだけ外に出るという時も対策グッズを使用しましょう。しっかりと日やけ止めを塗り、サングラス、さらにUVカットの帽子をかぶる、UVカットのアームカバーをつけるなど、二重三重のケアを心がけましょう。首周りには薄手のストールなどもおすすめです。
紫外線対策は、美白とエイジングのWケアに繋がる!
肌に大きなダメージを与える紫外線。日やけによる炎症や乾燥だけでなく肌の奥にまでダメージを与えて年齢を重ねるほどに悩まされる「シミ」「シワ」の要因となるので、大人女性の対策は必須です。
日常で浴びる紫外線はしっかりガードしつつ、毎日のスキンケアでもメラニンを減らしたり肌を柔らかく整えることを意識していきたいですね。そのほかにも、保湿をする機能のある複合的な肌悩みにアプローチする商品も上手に取り入れて、“美白ケア”と“エイジングケア”の両方を叶えていきましょう!