貼るだけで汚れ・カビを防止「防カビ剤入りマスキングテープ」
キッチンや洗面所、バスルームのコーキング部分(防水などの目的で隙間を目地材で埋めてある部分)や、バスルーム扉・ベランダ・窓のレールなど、水気の多いところはカビが繁殖しやすく、また、汚れと水分が結合したガンコな汚れになりがち。
大掃除でキレイにした後に「防カビ剤入りマスキングテープ」を貼れば、カビと汚れを予防することができます。
マスキングテープのキワや角が汚れてきたら貼り替えタイミング。古いテープを剥がして軽く拭いたら、新しいテープを貼るだけなので、次回からの掃除時間を大幅に短縮できます。
■すでにカビてしまったコーキングは、打ち替えという手も
「防カビ剤入りマスキングテープ」は汚れを予防するものですから、すでに落ちないカビがある部分をキレイにする効果はありません。落ちないカビが残っている部分はコーキングを打ち替えてしまいましょう。
DIYでも可能なコーキングの打ち替えですが、賃貸の方は事前に大家さんや管理会社に確認を。コーキングを新しくしたら、「防カビ剤入りマスキングテープ」を貼るのをお忘れなく♪
巾木(はばき)の掃除は歯ブラシ使いがコスパ・手間ともに◎
意外と目立つのが、巾木(床と壁が接する部分に取り付けられている横板)の汚れ。ホコリ予防にマスキングテープで保護する方法もありますが、マスキングテープがたくさん必要でコスパがあまり良くなく、部屋をぐるっと囲むようテープを貼る手間を考えると、コーキング部分のマスキングテープ保護と比べて労力のわりに効果を感じにくいでしょう。
巾木のホコリ汚れは乾いた歯ブラシやホウキでこすり落とすのが、やはり楽ちんです。取り切れない汚れはキッチンペーパーに中性洗剤をつけて拭くとキレイになります。「二度拭き不要」という記載のない中性洗剤を使う場合は、最後に固く絞った雑巾で水拭きをして仕上げてください。
浴室鏡のウロコ汚れは曇り止め&水切りワイパーを常備
浴室鏡のウロコ汚れも、取りにくい汚れの代表ですね。大掃除でキレイにしたら、鏡用の曇り止めを塗って汚れをつきにくくしましょう。ただし、思ったよりも効果が持続しないので、ホームセンターや100円ショップで手に入る水切りワイパーを使って、お風呂を出る際に水気を切っておくのもおすすめ。
水切りワイパーを使えば、バスルームの壁も含めて広い範囲の水気をスピーディーに払えて、後はワイパーについた水気を拭き取ればOK。布で拭き取るよりも格段にラクになります。
コンロ・トイレの換気扇の汚れは使い捨てフィルターが楽ちん
キッチンやトイレの換気扇は、使い捨てタイプのフィルターで汚れを保護しましょう。不織布タイプとガラス繊維の2種類があり、環境にもよりますが不織布の交換目安は1〜2ヵ月くらいです。
レンジフード(換気扇を覆うフード)のフィルターは、少し値段が高いですが、ガラス繊維タイプがおすすめです。ガラス繊維フィルターは繊維の密度がしっかりしていて、油や煙をしっかり吸収してくれて長持ちします。取替時にフィルターを触ってしまってもベタつきません(交換目安はコンロの利用頻度に合わせてください)。
シンクや洗面台の仕上げに「撥水スプレー」 汚れがつきにくくなる
シンクや洗面台をピカピカにしたら、もうひと手間。「撥水スプレー」を使うと、水はけが抜群に良くなり、水垢や汚れがつきにくくなります。基本的な使い方は、撥水させたい部分をしっかりと乾燥させて、撥水スプレーをまんべんなく噴射し、布などで拭き取るだけ。撥水効果はメーカーや利用頻度によって違いがありますが、数週間ほど保てます。
重い物もするっと移動♪掃除しやすくなる「家具すべりシート」
家具の滑り止めはよく聞きますが、反対の“滑る”シート(シール)という商品もあります。滑るシートを貼ると、摩擦が少なくなり、引きずっても床に傷がつきにくくなります。たとえば、ベッドの脚や観葉植物の鉢底面に貼ることで、持ち上げることなく滑らせて移動させることが可能に。移動させるのが面倒で掃除機やフローリングワイパーがかけられなかったところもスイスイと掃除できるようになります。
本記事では、「予防掃除」をご紹介していますが、「お掃除豆知識」をまとめている記事もありますので、こちらも読んでいただきながら、今回の小技集も実践いただければと思います。
また、実はお掃除の動きは運動と引けを取らないレベルのダイエット効果が期待できるのをご存じでしたか?部屋も体も同時にスッキリしたら一石二鳥ですよね!
掃除はできるだけラクに、時短で済ませたいもの。毎日短時間やれば良いとは聞くものの、それが難しいんですよね。今回ご紹介した予防掃除や小技を参考に、省ける手間はどんどん省いて効率良くキレイを保っていきましょう♪