1度でキレイに、やり直さずにすむ お掃除の基本
大掃除に限らず、お掃除には「上から下へ」、「油汚れの対策」など、効率良く進めていくための基本があります。無駄な手間を省いて1度でキレイにするために、まずはポイントをおさえておきましょう。
■基本1:「上から下へ」、「奥から手前へ」
ホコリは高いところから低いところへ落ちていきます。まず天井から始めて「上から下」へ、最後に床掃除をして完了です。天井のホコリを取って照明を拭き、タンスや棚の上をはたいて最後に床掃除と進めるのが基本。床掃除をしてから照明を拭いたら、床にまた汚れが……!というような二度手間を防ぎます。
もうひとつ大切な手順は「奥から手前へ」。お掃除したところを歩いてホコリや汚れを再付着させないために、部屋の奥のほうから出口へとお掃除を進めていきましょう。拭き掃除やワックスがけの時には特に大切なルールです。出口から奥へ拭き進めてしまうと、床が乾くまで出られなくなってしまいます。
■基本2:洗剤塗布や拭き取りは「下から上へ」
網戸や窓など、垂直面で洗剤を使う時には「下から上」がポイント。これは洗剤を含ませて上から下へ拭くと、液ダレの後が残ってしまうためです。基本1とは逆なので注意しましょう。
■基本3:洗剤と汚れの相性を知ってお掃除効率UP!(重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダ)
住宅用洗剤は場所別になっていて、どれを買うか迷いますよね。もちろんそれらも便利ですが、洗剤と汚れの相性を知っておけば、全てをそろえなくても家中をキレイにできます。
今回ぜひおすすめしたいのが、環境に優しく安価な重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダの3セット。これがあれば、家のおおよその汚れは退治できるはずです。
重曹の得意分野
コンロ・換気扇・電子レンジなどの油汚れ、ぬめりのある排水溝の汚れなど、ぬるぬるベタベタした脂っぽい汚れが得意なアルカリ性。研磨力があるので、蛇口のガンコな水垢やコンロの焦げつき、コップなどの茶渋にもおすすめ。
クエン酸の得意分野
石けんカスや水アカ、尿汚れに強く、洗面所や浴室、トイレで大活躍します。トイレのニオイが気になる方は、クエン酸水を作って床を拭いてみて。血液の汚れ、煙草のヤニもキレイになりますよ。3セットのなかで唯一のアルカリ性です。
セスキ炭酸ソーダの得意分野
重曹と同じアルカリ性なので、コンロ・換気扇・電子レンジなどの油汚れが得意。ぬめりのない排水溝の汚れにも◎重曹と違って研磨力がないので、傷つきが心配な場所にも使えます。
[ 重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダの使い分け一覧 ]
※初めてお使いになる時は、かならず目立たない場所で試して、使っても大丈夫か確認しましょう。
※手荒れ防止にゴム手袋の着用をおすすめします。
※詳しい使い方は、商品パッケージなどが参考になります。
お掃除道具に早変わりする「家にあるもの」をチェック!
年末は、はりきってお掃除グッズを買いそろえがちですが、1回使っておしまいといったアイテムもあるのではないでしょうか?まずは家にあるものがお掃除に活かせないかチェックしてみましょう。
■古い歯ブラシ
窓のサッシや蛇口の根元など細かいところのこすり洗いや、排水溝のゴミを絡め取るなど、お掃除の大定番。毛先を短くカットすると力が入りやすくなります。
■古い布・靴下
衣類整理で出てきた古布は、適度に切ってウエス(汚れを拭くための雑布)代わりに、割り箸に巻きつけて隙間のお掃除にと活躍してもらいましょう。履かなくなった靴下はミトンのように手にはめて、ブラインドや窓枠などの掃除に。汚れのひどい場所には洗剤を吹き付けてキッチンラップで数分間覆いましょう。汚れが浮き上がって布でさっと拭けるようになります。
■綿手袋
洗って何度も使える薄手の「綿手袋」は、買っても後悔しないアイテムです。手にはめて素手で拭く感覚で、狭い所や小物類の拭き掃除ができます。手荒れが気になる方はキッチン手袋の上からつけると安心です。反対に綿手袋をつけてからキッチン手袋をつけると、内側の汗ムレを抑えます。10組セットなどのまとめ売りタイプなら家中のお掃除にぴったり。また、100円ショップでも購入できます。
不要なコードやアダプター類はリサイクルに
いつのまにか増えている電気コードやACアダプター類。なんとなく大事にとっておくけれど、何に使うのかもはや分からないことも……実はこれらは資源として有効活用できるよう市区町村で回収しています。「小型家電回収 自治体名」などで検索して、小型家電リサイクル回収BOXなどが設置されている最寄りの場所を確認しておきましょう。
そのほか、着られなくなった服は切ってウエスにしたり、古本は古書買取店に依頼するなど、リサイクルできると良いですね。時間があればフリマサービスを使うのもおすすめです。
年末大掃除は、早めにスタート&毎日ちょっとずつがコツ
年末の大掃除はギリギリで行うと、ゴミの収集に間に合わなかったり途中で新年を迎えたりと、残念な結果になりがちです。1日30分を目標に、今日は冷蔵庫の中を徹底的にやる!など、タスクを細切れにして進めていくのがコツ。
また、「大掃除」と考えるとつい億劫になりがちですが、実は掃除は運動に引けを取らないほどのダイエット効果も期待できます。
お家をキレイにして、お部屋も心もスッキリと気持ちの良い新年を迎えましょう!