なぜ、お茶は美容に良いの?
日本では日常的にお茶を飲む習慣があり、普段の水分補給や食事のお供にお茶を飲んでいる方も多いでしょう。しかし、お茶といってもその種類は数えきれないほどあり、種類や成分によって期待できる美容効果は異なります。
たとえば日本を代表するお茶といえば緑茶ですが、緑茶には強い抗酸化作用のあるカテキンが豊富に含まれていて、肥満予防や腸内環境の健康維持が期待できます。美容目的でお茶を飲む場合は、含有成分や効果にも注目してみてくださいね。
それではさっそく、効果別にお茶の種類を見ていきましょう!
ダイエットに!代謝促進&デトックス効果が期待できるお茶
■どくだみ茶(ノンカフェイン)
どくだみは多年草の一種で、ゲンノショウコやセンブリと並んで「日本の三大薬草」といわれています。そんなどくだみ茶には利尿作用があり、体の老廃物を排出して新陳代謝を高めるため、むくみの改善につながります。
また、どくだみに含まれる成分が新陳代謝を活性化し肌に蓄積された老廃物の排出を促すため、健康的で明るい印象の肌を目指せます。
おすすめの飲み方
健康に良いどくだみ茶ですが、独特な香りと味わいがあるので、そのままでは飲みにくいと感じる方も。その場合は、ほうじ茶や玄米茶などの癖がないお茶と、半分ずつブレンドすると、とても飲みやすくなります。
■ごぼう茶(ノンカフェイン)
ごぼう茶はごぼうを乾燥させて細かくしたり粉末状などにしたもので、商品によっては皮まで使っているものもあります。ごぼう茶に含まれるサポニンが脂肪やコレステロールの吸収を抑え、水溶性食物繊維のイヌリンが便通を促進するため、ダイエットや便秘に効果があります。
おすすめの飲み方
ごぼう茶は癖のない味で、ごぼう独特の香ばしい風味が特徴。そのままでも飲みやすいですが、豆乳との相性も◎。抗酸化作用のある豆乳と合わせれば、豆乳に含まれるサポニンやビタミンEとの相乗効果で、美肌づくりにも一役買います。
■ハイビスカスティー(ノンカフェイン※茶葉はハーブのみ使用の場合)
ハイビスカスティーは、一般的にハイビスカスと呼ばれている花からではなく、ローゼルという植物からできています。ローゼルも学名にハイビスカスとつくことから、ハイビスカスティーと呼ばれるようになりました。
ローゼルの花や果実を乾燥させたものを使用していて、ミネラルの一種であるカリウムが豊富です。カリウムは余分な塩分を排出するので、むくみ解消やデトックス効果が期待できます。またクエン酸やリンゴ酸も含まれているので、細胞の代謝を促進して、疲労回復にもなります。
おすすめの飲み方
ハイビスカスティーはビタミンCが豊富なローズヒップを混ぜるのがおすすめです。酸味が強いので、苦手な方は蜂蜜を入れてもOK。
また、お湯につけている時間が長くなるほど酸味が出てくるので、さっぱりと飲みたい場合は、短めに淹れると良いでしょう。オレンジなどの果汁と混ぜて、冷やして飲んでもおいしいですよ。
エイジングケアに!抗酸化物質を含むお茶
■ルイボスティー(ノンカフェイン)
日本では認知度の高いルイボスティーですが、ルイボスティーの原料となるのは、南アフリカ共和国を原産とするマメ科の低木です。現地では「不老長寿のお茶」と呼ばれ、古くから親しまれてきました。
ルイボスティーは体内に備わる抗酸化力を持つ酵素であるSOD酵素を活性化させ、生活習慣病の予防や美肌へ導きます。ノンカフェインなのでお子さまや妊婦さんにも◎。
また、レッドティーといわれるルイボスティーは赤褐色のお茶ですが、発酵前のものをグリーンルイボスティーといい、通常のルイボスティーよりもポリフェノールが豊富で、爽やかで飲みやすい味わいが特徴です。
おすすめの飲み方
ルイボスティーの抗酸化効果を引き出すために、水から火にかけて、10分ほど煮出すのがおすすめ。また、フルーツとの相性が良いので、ミックスベリーやレモン、オレンジなどを入れて、フレーバールイボスティーにすると、爽やかな風味になります。
■黒豆茶(ノンカフェイン)
黒豆を煮出して飲む黒豆茶には、ポリフェノールの一種で高い抗酸化作用を持つアントシアニンが豊富に含まれ、血行促進が期待できます。さらに、女性ホルモンを整えるイソフラボンや、血の巡りを良くするサポニンも含まれているので、代謝が上がり肌の調子も整います。
おすすめの飲み方
黒豆茶は豆を炒った香ばしい風味がするので、カフェオレ風にして飲むのがおすすめ。普通のカフェオレに黒豆茶を加えることで、あっさりしながらもコクがプラスされます。さらにきな粉を混ぜると、小腹が空いた時のおやつ代わりにもなります。
ストレス解消に!リラックス効果のあるお茶
■ジャスミンティー
ジャスミンティーは緑茶にジャスミンの香りをつけた香り高い中国茶です。鎮静効果のあるリナロールという成分が含まれています。またベンゼルアセテートという成分は、脂肪燃焼作用と自律神経に作用するため、ストレス解消におすすめです。
ジャスミンティーといえば、爽やかな香りが特徴。気分を和らげてくれるような香りのため、疲れた夜にジャスミンティーを飲むことで、神経が鎮まりゆったりと過ごすことができます。ただしジャスミンティーにはカフェインが含まれているので、寝る直前の飲み過ぎには注意しましょう。
おすすめの飲み方
そのままでもとてもおいしいですが、オレンジ果汁を絞って入れるとより爽やかに。また、牛乳を入れてミルクティーにすれば、ほんのり甘くスッキリとした風味になります。
■カモミールティー(ノンカフェイン※茶葉はハーブのみ使用の場合)
キク科のカミツレという植物から抽出したハーブティーの一種で、 リンゴに似た甘い香りが特徴です。ジャーマンカモミールとローマンカモミールの2種類があり、ジャーマンカモミールには鎮静作用があり、イライラや不安を和らげます。ローマンカモミールにはカフェインが含まれていないので寝る前にも◎。体を温めてくれるので、寝る前に飲むことで、寝つきが良くなるでしょう。
おすすめの飲み方
カモミールティーはそのままでも飲みやすいですが、ショウガと蜂蜜を入れてカモミールジンジャーティーにしてもおいしいです。コクや甘みをプラスしたい場合は、砂糖とミルクを足して、カモミールミルクティーがおすすめ。さっぱりと飲みたい場合は、オレンジやリンゴをカットして、フルーツカモミールティーにするのも良いですね。
日常にお茶を取り入れることで、気軽にダイエットや美容に役立てられます。季節によってアイスにしたり、ホットにしたり、アレンジをしながら楽しんでくださいね。