見直したい、「紙の本」の魅力
デジタルコンテンツの充実によって、欲しい情報はすぐに手に入れられるようになりました。その一方で、「紙の本」を手にしたり、書店に行ったりすることが少なくなったという方も多いのではないでしょうか?
紙の本の魅力は、なんといっても“紙でできている”こと!手でページをめくるワクワク感や、紙の手触り、装丁などは、デジタルにはない魅力です。さらに、紙の本は両手を使いますし、SNSの通知が来ることもありませんから、没入感のある読書時間が過ごせます。
さらに、紙の本ならではの小物選びも、気分が上がる楽しみのひとつ。ブックカバーやしおり、ふせんなどのお気入りの文具は、読書の時間をより充実させてくれるでしょう。
「紙 VS 電子」ではなく、使い分けがベスト
紙の本と電子書籍には、どちらもそれぞれに良さがあり、向き不向きがあります。どちらにするか迷った際には、以下の点が判断の材料になりますよ。
■ビジネス書、参考書、レシピ本などは「紙の本」が向く
紙の本は読みたいページをパラパラとめくって見つけられる検索性の高さがあり、スキル習得や学習が目的の読書や、レシピ本などに向いています。特定の部分を何度も読んだり、重要部分にマーカーで印をつけたり、補足を書き込んだりも紙の本が便利です。
■雑誌は「電子書籍」が向く
定期的に購入する雑誌は、書店に行かずに買えて、バックナンバーを溜めても場所をとらない電子書籍がおすすめ。定期購読を申し込んでおけば、発売日に最新号がタブレット等に配信されます。
ただし、電子書籍の雑誌は出版元の方針や著作権の問題などによって、一部の記事や画像、広告、付録が含まれていないことがあります。
■巻数の多い書籍は?
巻数の多い書籍は、どちらが良いか悩むところです。背表紙がずらっと並ぶところや装丁が魅力と感じるコレクター志向の方なら紙の本が良いでしょう。一方、コレクターではないけれどずっと持っていたいという方には、破れたりせず購入時の状態が保たれる電子書籍がおすすめです。
読書をもっと楽しむために
本を読むこと自体が楽しいものですが、さらに学びや気付きを得るために、ちょっとしたアクションをプラスしてみましょう。
■いつもは読まないジャンルを読んでみる
新しい物語や知識に触れることは、読書の醍醐味のひとつ。さらに視野を広げるために、普段手にとることのない本を読んでみるのも良いアイデアです。たとえば純文学、マネー運用、ノンフィクション、アートなど……書店に行ったら馴染みのない書棚まで巡って、守備範囲を広げてみましょう♪
■人に伝える前提で読んでみる
人に何かを教える時、自分もまた理解度が深まると言われています。読書も同じで、「この本をすすめるならなんて言おう?」、「この本の魅力は?」など、人に伝えること前提にすると、いつもより深く丁寧に、違う視点で読み込めるかもしれません。
■分からない単語はすぐにチェック
読書中に知らない漢字や外来語、熟語が出てくることがあります。前後の文脈から想像できるからと読み飛ばしがちですが、せっかくの未知の言葉との出会いですから調べておきましょう。こういう時はスマホが重宝しますね。
手ごろサイズの「文庫本」と、お出かけしよう
秋の夜長といえば読書ですが、過ごしやすい日中も読書にぴったり。カバンやコートのポケットに文庫本をしのばせて、秋めくカフェや公園に出かけるのも素敵ですね。文庫本とは、ソフトカバーのA6判の書籍で、新書判が出た後に刊行されることが多く、そのため値ごろなのも魅力です。新書判にない解説やあとがきが文庫本には収録されていることもあって、ちょっぴりお得感があります。
また、お出かけ熱が高まるこの季節に、思いついたらサクッと行ける「ご近所アウトドア」もおすすめです。こちらの記事では、「ご近所アウトドア」の魅力や便利アイテムをご紹介。文庫本も持ち物リストに加えてくださいね♪
そして、読書の秋とくれば、芸術の秋も見逃せません。以下の記事では知識がなくても楽しい自由な美術鑑賞のコツをご紹介します。
紙のページをぱらりとめくるひとときは、電車の中でも家の中でも、どこでもプライベートな時間を作り出してくれます。お気に入りのブックカバーやしおりを携えて、秋の街にお出かけしましょう♪