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アートは見るだけじゃない?“わたし”らしく楽しむ美術鑑賞講座

アートは見るだけじゃない?“わたし”らしく楽しむ美術鑑賞講座

芸術の秋、素敵なアートに触れて心を磨きたい!でも、美術館ではつい解説ばかり読んでしまったり、アートに詳しそうな人に気後れしてしまったり……なんてことはないでしょうか?今回は、知識がなくても楽しめる、新しいアートの世界と自由な美術鑑賞のコツをご紹介します。


美術館は「これ、素敵!」を見つけられる場所

展示会を回る女性

作品を見ながら細かくメモを取る人、知識をたくさん持っている人……美術館へ行くと、「アートに詳しい人」に囲まれている気がして落ち着かないという方は、案外多いかもしれません。でも、本当は気にしなくても大丈夫!そもそも美術鑑賞に正解はありません。「美術や作家、作品の知識がなければ、見る価値がない」わけではないのです。専門的なことはわからなくても、自分が「好き・苦手」と感じたままでOK!もっと気軽に美術鑑賞を楽しみましょう。

体験型・没入型のメディアアートで楽しむことに慣れてみても

体験型のメディアアート

美術作品というと、絵画や彫刻、工芸、写真などを静かに眺めるイメージが強い方や、そこが苦手だと感じる方もいるかもしれません。そんな方には、まず体験型・没入型のメディアアートに触れてみてはいかがでしょうか?

メディアアートは、コンピューターなどの先進技術を取り入れたアート。自分で触るなどして装置を動かしたり、プロジェクションマッピングされた中に入ってみたりと、鑑賞する方が「体験」できる作品が多く、まるでアトラクションのようにアートを楽しむことができます。お子さんの好奇心をくすぐる作品も多いので、はじめてのアート体験にもおすすめですよ。

自分の感性で素直に楽しむ!美術鑑賞のポイント

感じたままに……といっても、美術鑑賞自体に慣れていないとどうすればいいのか困ってしまいますよね。続いては、自分なりに楽しむための美術鑑賞のポイントをご紹介しましょう。

まずはいきなり作品に向かい合ってみる

美術作品を見る女性

美術鑑賞でしてしまいがちなのが「作品を観るのもそこそこに、キャプション(作者、作品名、制作年、短い解説などを載せた作品ごとの案内)を熟読する」様子。実は作品を鑑賞するよりキャプションを読んでいた時間のほうが長いのに、知識を得たおかげで作品もじっくり鑑賞した気になってしまいがちです。

そこで、まずは情報を排していきなり作品を鑑賞し、そのもの自体にどんな印象を覚えるか意識してみましょう。そのうえでキャプションをチェックすると、理解が深まるだけでなく、自分の印象とのシンクロや、ギャップを楽しむことにもつながります。

作品の中の登場人物になってみる

想像の力で、作品と自分の距離を縮めてみませんか?たとえば風景画を観ながら、その場所に行くと何が見え、何が聞こえるのか、自分や同行者はどういう会話をしそうか、どんな気候で、どんな匂いがするかなどをイメージしてみましょう。花器ならどんな花を生けたいか、彫刻作品ならどんな風に動きそうか……観るだけでなく、頭の中でも自由に遊んでみましょう。

1つの作品を、いろいろな距離や角度から観てみる

美術作品を見る女性

知らず知らずのうちに「1つの作品を正面から観て、また次の作品の正面へ……」という鑑賞法になっていないでしょうか?同じ作品でも、距離や角度で印象はさまざまに変わります。

遠くから作品を観て、全体の構図や色使いについて考えてみたり、全体が視界に入りきらないほどグッと近づいて、遠くからではわからない筆の跡や細かい描き込みに注目したりしてみましょう。正面だけでなく、角度を変えて見るのも光の具合などで印象が変わっておすすめです。

目と耳で同時に作品を楽しめる音声ガイド

美術館や企画展によっては、展示作品の解説を聴くことができる音声ガイドを提供しています。キャプションよりも詳しい解説を聴くことができますし、「作品を観ながらガイドを聴く」といった風に、目と耳で同時に作品を味わえるのも魅力です。従来はイヤホン付きの専用端末が一般的でしたが、最近はスマホアプリで提供されたり、人気俳優・声優がガイド音声を担当したりと、より親しみやすく進化しています。

作品はすべて見なくてもOK 好きな作品をじっくり楽しもう

美術作品をじっくり楽しむ女性

美術館では作品があらかじめ決まった位置にレイアウトされていて、矢印などで順路も示されています。しかしこれはあくまで「キュレーターや学芸員がおすすめするコース」の1つであって、「正解」や「決まり」ではないのです。

好きな作品の前に長居して心行くまで味わっても良いですし、そもそも「全部の作品を観なければならない」ものでもありませんので、惹かれるものがなければすぐ次へ進んでしまっても問題ありません。ただし、混雑している時などは、ほかの来館者の迷惑にならないよう注意して鑑賞しましょう。

立派な感想を持つ必要なんてない

友人と美術作品を楽しむ様子

「知識がないと、名作を見ても大した感想がわかない……」としり込みする必要はありません。「大きな作品で圧倒された」、「緻密な描き込みに感動した」という感想も、難しいコメントより素直で「心が動かされた」ことが伝わってきます。もっと言えば「好き」、「おもしろい」、「わからない」だけでもかまわないのです。

詳しい人に案内してもらうのは理解も深まり楽しいものですが、ついそれらしい感想を述べようと肩ひじを張ってしまいがちでもあります。時には、「すごい」、「楽しい」のように素朴な感想を言い合える相手と一緒に鑑賞するのも良いものです。鑑賞後には食事をしたり、お茶を飲んだりしながらじっくり作品の様子を思い返すのもおすすめ。無理に言葉にせずとも、鑑賞した時の気持ちを思い返して楽しみましょう。

「作品を思い出すきっかけ」を作っておこう

せっかく間近で鑑賞した作品も、日が経つと少しずつその時の印象を忘れていってしまいます。図録を買ったり、鑑賞記録をつけたりすればより詳細に残しておけますが、そこまでしなくても、気に入った作品のポストカードを買ったり、撮影OKの展示であれば写真を撮っておくのもおすすめ。後々、このポストカードや写真が、作品を鑑賞した時のイメージを呼び戻すきっかけになってくれます。

ただし、「映える写真を撮るのに夢中になってしまい、作品をよく見ていないのに鑑賞した気になる」というのもありがちです。近くで直接作品を観られる機会なのに、写真にばかり気を取られるのはちょっともったいないかもしれません。

印象に残った作品は、改めて調べてみよう

カフェで感想を語り合う女性

美術館で気になった作品は、鑑賞後も図録で解説を読んだり、ネットや書籍から、作者や作品について調べたりしてみましょう。その作品が生まれたバックグラウンドを知って、さらにもう一度観に行ったり、関連する作品を鑑賞したりすると、また違った感動が味わえるはずです。

美術鑑賞も、洋服やアクセサリーを選ぶように直感的に味わうことで、もっと楽しく、より身近に感じられるものです。美術館はおしゃれなミュージアムショップや、こだわりのカフェなど鑑賞後の楽しみも多い場所ですから、ぜひ芸術の秋を満喫しに行ってみてくださいね。

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