40代、キレイの旅に漕ぎ出そう
アートは見るだけじゃない?“わたし”らしく楽しむ美術鑑賞講座

アートは見るだけじゃない?“わたし”らしく楽しむ美術鑑賞講座

芸術の秋、素敵なアートに触れて心を磨きたい!でも、美術館ではつい解説ばかり読んでしまったり、アートに詳しそうな人に気後れしてしまったり……なんてことはないでしょうか?今回は、知識がなくても楽しめる、新しいアートの世界と自由な美術鑑賞のコツをご紹介します。


美術館は「これ、素敵!」を見つけられる場所

展示会を回る女性

作品を見ながら細かくメモを取る人、知識をたくさん持っている人……美術館へ行くと、「アートに詳しい人」に囲まれている気がして落ち着かないという方は、案外多いかもしれません。でも、本当は気にしなくても大丈夫!そもそも美術鑑賞に正解はありません。「美術や作家、作品の知識がなければ、見る価値がない」わけではないのです。専門的なことはわからなくても、自分が「好き・苦手」と感じたままでOK!もっと気軽に美術鑑賞を楽しみましょう。

体験型・没入型のメディアアートで楽しむことに慣れてみても

体験型のメディアアート

美術作品というと、絵画や彫刻、工芸、写真などを静かに眺めるイメージが強い方や、そこが苦手だと感じる方もいるかもしれません。そんな方には、まず体験型・没入型のメディアアートに触れてみてはいかがでしょうか?

メディアアートは、コンピューターなどの先進技術を取り入れたアート。自分で触るなどして装置を動かしたり、プロジェクションマッピングされた中に入ってみたりと、鑑賞する方が「体験」できる作品が多く、まるでアトラクションのようにアートを楽しむことができます。お子さんの好奇心をくすぐる作品も多いので、はじめてのアート体験にもおすすめですよ。

自分の感性で素直に楽しむ!美術鑑賞のポイント

感じたままに……といっても、美術鑑賞自体に慣れていないとどうすればいいのか困ってしまいますよね。続いては、自分なりに楽しむための美術鑑賞のポイントをご紹介しましょう。

まずはいきなり作品に向かい合ってみる

美術作品を見る女性

美術鑑賞でしてしまいがちなのが「作品を観るのもそこそこに、キャプション(作者、作品名、制作年、短い解説などを載せた作品ごとの案内)を熟読する」様子。実は作品を鑑賞するよりキャプションを読んでいた時間のほうが長いのに、知識を得たおかげで作品もじっくり鑑賞した気になってしまいがちです。

そこで、まずは情報を排していきなり作品を鑑賞し、そのもの自体にどんな印象を覚えるか意識してみましょう。そのうえでキャプションをチェックすると、理解が深まるだけでなく、自分の印象とのシンクロや、ギャップを楽しむことにもつながります。

作品の中の登場人物になってみる

想像の力で、作品と自分の距離を縮めてみませんか?たとえば風景画を観ながら、その場所に行くと何が見え、何が聞こえるのか、自分や同行者はどういう会話をしそうか、どんな気候で、どんな匂いがするかなどをイメージしてみましょう。花器ならどんな花を生けたいか、彫刻作品ならどんな風に動きそうか……観るだけでなく、頭の中でも自由に遊んでみましょう。

1つの作品を、いろいろな距離や角度から観てみる

美術作品を見る女性

知らず知らずのうちに「1つの作品を正面から観て、また次の作品の正面へ……」という鑑賞法になっていないでしょうか?同じ作品でも、距離や角度で印象はさまざまに変わります。

遠くから作品を観て、全体の構図や色使いについて考えてみたり、全体が視界に入りきらないほどグッと近づいて、遠くからではわからない筆の跡や細かい描き込みに注目したりしてみましょう。正面だけでなく、角度を変えて見るのも光の具合などで印象が変わっておすすめです。

目と耳で同時に作品を楽しめる音声ガイド

美術館や企画展によっては、展示作品の解説を聴くことができる音声ガイドを提供しています。キャプションよりも詳しい解説を聴くことができますし、「作品を観ながらガイドを聴く」といった風に、目と耳で同時に作品を味わえるのも魅力です。従来はイヤホン付きの専用端末が一般的でしたが、最近はスマホアプリで提供されたり、人気俳優・声優がガイド音声を担当したりと、より親しみやすく進化しています。

作品はすべて見なくてもOK 好きな作品をじっくり楽しもう

美術作品をじっくり楽しむ女性

美術館では作品があらかじめ決まった位置にレイアウトされていて、矢印などで順路も示されています。しかしこれはあくまで「キュレーターや学芸員がおすすめするコース」の1つであって、「正解」や「決まり」ではないのです。

好きな作品の前に長居して心行くまで味わっても良いですし、そもそも「全部の作品を観なければならない」ものでもありませんので、惹かれるものがなければすぐ次へ進んでしまっても問題ありません。ただし、混雑している時などは、ほかの来館者の迷惑にならないよう注意して鑑賞しましょう。

立派な感想を持つ必要なんてない

友人と美術作品を楽しむ様子

「知識がないと、名作を見ても大した感想がわかない……」としり込みする必要はありません。「大きな作品で圧倒された」、「緻密な描き込みに感動した」という感想も、難しいコメントより素直で「心が動かされた」ことが伝わってきます。もっと言えば「好き」、「おもしろい」、「わからない」だけでもかまわないのです。

詳しい人に案内してもらうのは理解も深まり楽しいものですが、ついそれらしい感想を述べようと肩ひじを張ってしまいがちでもあります。時には、「すごい」、「楽しい」のように素朴な感想を言い合える相手と一緒に鑑賞するのも良いものです。鑑賞後には食事をしたり、お茶を飲んだりしながらじっくり作品の様子を思い返すのもおすすめ。無理に言葉にせずとも、鑑賞した時の気持ちを思い返して楽しみましょう。

「作品を思い出すきっかけ」を作っておこう

せっかく間近で鑑賞した作品も、日が経つと少しずつその時の印象を忘れていってしまいます。図録を買ったり、鑑賞記録をつけたりすればより詳細に残しておけますが、そこまでしなくても、気に入った作品のポストカードを買ったり、撮影OKの展示であれば写真を撮っておくのもおすすめ。後々、このポストカードや写真が、作品を鑑賞した時のイメージを呼び戻すきっかけになってくれます。

ただし、「映える写真を撮るのに夢中になってしまい、作品をよく見ていないのに鑑賞した気になる」というのもありがちです。近くで直接作品を観られる機会なのに、写真にばかり気を取られるのはちょっともったいないかもしれません。

印象に残った作品は、改めて調べてみよう

カフェで感想を語り合う女性

美術館で気になった作品は、鑑賞後も図録で解説を読んだり、ネットや書籍から、作者や作品について調べたりしてみましょう。その作品が生まれたバックグラウンドを知って、さらにもう一度観に行ったり、関連する作品を鑑賞したりすると、また違った感動が味わえるはずです。

美術鑑賞も、洋服やアクセサリーを選ぶように直感的に味わうことで、もっと楽しく、より身近に感じられるものです。美術館はおしゃれなミュージアムショップや、こだわりのカフェなど鑑賞後の楽しみも多い場所ですから、ぜひ芸術の秋を満喫しに行ってみてくださいね。

fotune

関連するキーワード


趣味 アート カルチャー

関連する投稿


クラシック音楽に癒やされる シーン別おすすめのご紹介

クラシック音楽に癒やされる シーン別おすすめのご紹介

秋の夜長、リラックスタイムにクラシック音楽でも……と思い立ったものの、普段クラシック鑑賞に慣れていないと、どんな曲を聴けば良いのかすぐにはひらめかないという方もいるのではないでしょうか。今回は、クラシック初心者さんにおすすめの「夜に聴きたい」作品やお気に入りの曲の探し方などを紹介します。


気軽にチャレンジできる!日々を癒やすおすすめソロ活4選

気軽にチャレンジできる!日々を癒やすおすすめソロ活4選

友人や家族、誰かと共有する時間は楽しいもの……ですが、ひとりで楽しむソロ活には、マイペースで気軽に、好きなだけ楽しめるなど、ひとりだからこそ得られる感動があるものです。今回は、新しいソロ活を見つけたい方のヒントになる、いくつかの楽しみ方をご紹介します。


エンタメとして楽しめる伝統芸能!気軽に触れられる方法4選をご紹介

エンタメとして楽しめる伝統芸能!気軽に触れられる方法4選をご紹介

歌舞伎や能・狂言、話芸に踊りなど、伝統芸能を楽しんでみたいと思っても、理解できるか心配、劇場などでのルールやマナーが気になる……という方も多いかもしれません。しかし、初心者の方でもエンターテインメントとして、気軽に楽しめるように進化しているものも増えてきました。今回は、特別な知識がなくても気軽に楽しめる、伝統芸能初心者さんにおすすめのさまざまな催し物などを紹介します。


運気が上向く!お財布の使い始め方

運気が上向く!お財布の使い始め方

2024年夏の新札発行を機に、お財布を新調!というのも良いもの。でも気になるのが、お財布を使い始めるのに良いタイミング、金運をアップする使い始めの方法などです。今回は、お財布の使い始め方のアイデアや、古い財布の扱い方のアイデアをご紹介します。


意識するだけでキレイ見え♪普段使いのテーブルマナー

意識するだけでキレイ見え♪普段使いのテーブルマナー

食べ方の美しい人は、それだけでハッとするほどの魅力があるものです。特別な宴席では頑張る……のではなく、普段からキレイな食べ方でいたいですね。そこで今回は、堅苦しくなくキレイに見える、普段遣いのテーブルマナーや美しく見える食べ方のコツをご紹介します。


最新の投稿


自分の髪を活かしたヘアスタイル「くせ活」の極意

自分の髪を活かしたヘアスタイル「くせ活」の極意

くせ毛は「真っすぐにしたい」と思うあまり、縮毛矯正やヘアアイロンのかけ過ぎで結局髪の毛を傷めてしまいバサバサになってしまう方も多いもの。今回は、このくせ毛を活かしたスタイリングで、カーリーヘアやニュアンスのあるショートヘアなどを楽しむ「くせ活」を紹介します。


11月11日(月)~11月24日(日)の運勢ーきらめきのヒントが届く 大人の12星座占いー

11月11日(月)~11月24日(日)の運勢ーきらめきのヒントが届く 大人の12星座占いー

11月中旬から下旬にかけてのこの時期は、星の動きが比較的多め。師走がひと足先にやってきたような、バタバタしたムードを感じる方も多いかもしれません。ポイントとしておさえておきたいのが月の真ん中。15日に「制限と試練の星」と呼ばれる土星が本領発揮の状態に切り替わり、改めて気持ちを引き締めるような出来事が起こる方が多そうです。16日は満月。マネー関連、スキルアップ関連のテーマについて見通しが良くなります。無駄を省いて、必要であれば現状を見直してみると良いでしょう。20日は「再生の星」と呼ばれる冥王星が移動。世の中的に、大きな変化を迎えそうです。


女性の悩み(だるい、のぼせる、冷える)で選ぶ、おすすめ漢方薬6選と選び方

女性の悩み(だるい、のぼせる、冷える)で選ぶ、おすすめ漢方薬6選と選び方

ドラッグストアでも入手できる漢方薬。興味津々で棚を眺めてみても、選択肢が多くて迷ってしまいますよね。漢方薬は症状だけでなく、体質も踏まえて選ぶことが大切です。今回は不調・体質から探せる、女性におすすめの漢方薬をご紹介します。


手軽に全身ケア♪「耳ヨガ」で疲労&むくみスッキリ

手軽に全身ケア♪「耳ヨガ」で疲労&むくみスッキリ

準備も体力もなくてOK!「耳ヨガ」は耳に集まっている全身のツボを、揉んだり伸ばしたりして刺激する、忙しい方にぴったりの美容&健康法。まずは1分、今日から試してみて!


10月28日(月)~11月10日(日)の運勢ーきらめきのヒントが届く 大人の12星座占いー

10月28日(月)~11月10日(日)の運勢ーきらめきのヒントが届く 大人の12星座占いー

11月1日は新月。人にはなかなか見せることのない、心の深いところで新たな思いが湧き上がってくるかもしれません。誰かに相談したり、SNSで発信したりするよりも、まずはじっくりと思いを深く掘り下げてみると良さそうです。また、3日にコミュニケーションを司る水星が移動し、翌4日には情熱を司る火星が移動。「とりあえずやってみよう」というエネルギッシュな気持ちが生まれやすい暗示ですが、やや向こう見ずになりがちな傾向も。思い切った選択をしたくなった時は、まずは深呼吸を。それだけでも、賢明な判断をしやすくなるだろうと思います。


Attenir online shop

最近話題のキーワード

KIREI Cruiseで話題のキーワード


12星座占い