むくみやくすみにも!夏に全身浴したい理由
日本の夏はジメジメと暑いですが、その分、冷たい飲食物やエアコンで体を冷やすため、想像よりも体の内側は冷えています。体の冷えは血流を滞らせるほか、お肌のターンオーバーも低下させ、顔のくすみやシワ、むくみにつながってしまいます……。そこでおすすめしたいのが、全身浴です!
湯船に浸かって全身を温めることで、手足の冷えはもちろん、体全体の冷えがじんわりと緩和されて血流が促されることによって、くすみ・シワ・むくみの予防・改善が期待できます。
また、全身浴のメリットはそれだけではありません。疲労の回復、冷えによる肩・首などの痛みの緩和、睡眠の質UP、イライラの解消など、美容・健康の両面にうれしいことがたくさんあるのです。
効果を高める理想的な入り方
■温度について
夏の冷えた体を温めるには、ぬるめの湯でゆっくり体温を上げて、入浴後も温まりを持続させるのがポイント。ぬるめ(38℃~40℃)のお湯で15〜20分ほど、肩までしっかり浸かるのが、全身浴の理想的な入り方です。おでこに汗をかいてきたら湯船を出るくらいがちょうど良いタイミングです。
熱いお湯が好きな方には、ぬるめだとちょっと物足りないかもしれません。しかし、熱いお湯は心身の覚醒を促すため、睡眠の妨げになります。出勤前などのシャキッとしたい場面では熱めでも良いのですが、就寝前ならやはりぬるめの湯温がおすすめです。
お風呂にダイエット効果はあるの?
10分間の入浴で消費できるカロリーは約40kcalと少なく、全身浴ですぐに体重が減ることはありません。ただし、入浴後しばらくは代謝が上がっているので、むくみの解消が期待できます。
また、ストレスや睡眠不足で暴食してしまうという方にとっては、全身浴でイライラの解消や睡眠の質が上がることが、ダイエットの一助となるでしょう。
以下の記事では睡眠前、入浴にベストなタイミングもご紹介していますので、参考にしてみてくださいね!
■全身浴と半身浴
ダイエットや美容のためであれば、半身浴(みぞおちや胸の辺りまで湯に浸かる入浴法)より全身浴で肩までしっかり浸かるのがおすすめです。どちらもダイエットに直結はしませんが、消費カロリーは全身浴のほうが多いですし、血流促進やむくみ解消、肩こりの緩和なども、全身浴のほうが期待できます。
冷え性な方ほど「熱い湯」や「半身浴」は避けて
熱い湯や半身浴は、冷え性の方は特に避けてほしい入浴法です。熱い湯は素早く体表面を温めますが、体は急激な変化があるともとに戻そうと働くため、温まってから冷めるまでが早くなってしまいます。また、熱い湯はのぼせやすく、実際には温まりきっていないのに出たくなるというデメリットもあります。
半身浴はのぼせにくいので長く入浴できますが、上半身裸で外気に接しており、温まるまでに時間がかかるという点で、冷え性の方には不向きです。
一方で、半身浴は体への負担が少ないため、心臓や血圧に疾患があって医師から全身浴を控えるよう言われている方や、足がものすごく冷えて夏でも痛いくらいという方にはおすすめできます。ぬるめのお湯で20〜30分ほど半身浴をして、下半身をしっかり温めましょう。上半身が冷えないように、肩にタオルをかけるなどの対策をしてくださいね。
そんな冷え性な方には「足湯」がとても効果的です。日中に冷えを感じた時や、湯船に入る時間がない時でも、服を脱ぐ必要もなく、体に負担をかけず手軽に温まれます。以下の記事もぜひお読みください!
入浴後の汗対策&さらに整う「寝る前の家ヨガ」
せっかく温まった体を冷やさないよう、入浴後は、冷たいも飲み物のがぶ飲みや、扇風機やクーラーの風を直に受けるようなことは避けましょう。「暑くて無理!」という時は、冷やしたペットボトルを首にあてたり、水で濡らしたタオルで汗をふいたりすると、のぼせや発汗がかなり緩和されます。
また、適度に汗がひいたら、温まった体をさらにリラックスさせる「家ヨガ」はいかがですか?以下の記事では、ヨガインストラクター・Ayako先生の監修のもと、時間のない方も挑戦しやすい「寝る前の家ヨガ」を、わかりやすい画像付きでご紹介しています。
夏はシャワーでササッと済ませがちですが、全身浴にはシャワーにはないたくさんのメリットがあります。冷え性の方も、ほてりやすい方も、もちろん美肌を目指す方も、上手にお風呂を役立ててくださいね。