特に気を付けるべきなのは「真皮シワ」!
目元のシワは大きく分けて「乾燥小ジワ」、「表情ジワ」、「真皮ジワ」があります。
目元は皮脂が少なく皮膚が薄いため、乾燥しやすくなります。表皮にできる乾燥小ジワはこの乾燥が主な原因です。「乾燥小ジワ」ができてしまった場合には、摩擦や刺激を避け、しっかり保湿をして肌の保水力を上げましょう。
「表情ジワ」は笑ったり目元を動かしたりするときにできるシワです。皮膚のハリの衰えや筋肉が硬くなっていることが原因ですので、表情ジワの対策には、表情筋に対するマッサージやストレッチなどが効果的です。
一方で、「真皮ジワ」は表皮のさらに内側にある真皮にできるシワ。年齢を重ねたり紫外線により肌のハリが失われて肌がたるんだりすることで、シワができます。
また表情筋が衰えていることも真皮ジワができる原因ですので、日頃から表情筋を鍛えるためのストレッチなどをすると良いでしょう。表情を変えなくても目立ってしまう真皮ジワは、深くなると消すことは難しく、メイクで工夫してカバーしなくてはなりませんので、意識していきたいところです。
これ以上増やさない!目元のシワを防ぐ習慣
目元のシワが増えてしまうのは、年齢を重ねること以外にも、日頃の習慣が大きく関係しています。習慣を見直して、これ以上シワを増やさないように対策をしていきましょう。
■紫外線対策
紫外線は肌のシミだけではなく、乾燥も引き起こします。紫外線のなかのUVAは真皮まで到達し、肌内部のハリを保つコラーゲンやエラスチンなどの成分を傷つけます。そのため肌のハリが失われて、肌のたるみやシワにつながるのです。紫外線は一年中降り注いでいるため、季節や天候に限らず、紫外線対策は毎日行うようにしましょう。
紫外線対策についてもっと知りたい方は、こちらの記事もご覧ください!
■リラックス
パソコンやスマホの長時間使用による眼精疲労で、目の周りの代謝が悪くなると、シワができやすくなります。心当たりがある方は、目元のマッサージやストレッチを行い、血流を良くしましょう。また、十分な睡眠によって肌内部のコラーゲン生成が行われるため、良質な睡眠もシワ予防になります。
良質な睡眠ルーティンを作るには下記の記事がおすすめです。
■クレンジング・洗顔
目の周りの皮膚はとても薄くデリケート。クレンジングや洗顔でゴシゴシと擦ると、肌が傷つきシワの原因になります。そのため、なるべく摩擦を与えず短時間でメイクを落とすことがポイントです。
また、シートタイプのメイク落としや化粧水をコットンで何度も擦りつけることも、肌への刺激になるため注意しましょう。
こちらの記事では、オイルクレンジングの正しい使い方もご紹介しています。
深層にアプローチ!おすすめの目元マッサージ&ストレッチ
年齢によって肌のハリが失われたり、表情筋が衰えたりしてできるシワ対策には、目元のマッサージ&ストレッチがとても効果的です。
続いては、手軽にできるマッサージ&ストレッチをご紹介します。
■ツボ押しマッサージでハリのある目元に!
目尻から1cmほど外側にあるくぼみには、目尻のシワに効く「瞳子膠(どうしりょう)」というツボがあります。このツボを刺激することで、ハリのある目元を目指せます。
1:瞳子膠を中指で押さえます
2:ゆっくりと斜め上に引き上げていきましょう
3:痛くない程度の圧をかけ、5秒ほど押したら5秒離します
こうすることで血流が良くなるので、眼精疲労にもおすすめです。
■こめかみマッサージでパッチリ目元に!
こめかみのマッサージは、眼精疲労に効果的。また、こめかみのあたりはリンパ節があるため、リンパの流れが良くなり目元がスッキリします。
1:耳と目の間にあるこめかみを親指で押さえ、ほかの指は頭のうしろに引っ掛けます
2:親指をグッと後頭部に向かって引っ張り上げます
3:こめかみが引き上げられている状態で、口を大きく開閉させます
(これにより、さらにこめかみへの圧がかかるので、しっかりとほぐすことができます)
4:親指の位置を少しずらして、同じように行います
このようにツボやこめかみをマッサージすることは、シワを改善するのに効果的ですが、過度なマッサージは摩擦がかかりシワを悪化させてしまう可能性が……。マッサージは1日1回程度にとどめ、マッサージの際は目元専用のクリームやオイルを使って摩擦を軽減しましょう。
目のシワのウソ!?ホント!?
目のシワに対する情報はたくさんあるため、どれが嘘か本当かわからないという方もいるのではないでしょうか?嘘の情報を信じて、余計にシワが増えてしまった……なんてことがあっては大変ですので、正しく理解することが大切です。
■Q.笑いジワは消えない?
答えは「×」。
シワができる原因のひとつは、皮膚のハリの衰えや目の周りの筋肉が硬くなってしまうこと。そのため、笑うという行為は、目元の表情筋を鍛えることになるので、むしろシワを作りにくくします。また笑うことによってできるシワは、ほとんどが一時的なものです。何よりも、笑顔が多いことは素敵なことですから、あまり気にしないようにしましょう。
■Q.頬杖でシワが増える?
答えは「○」。
長時間の頬杖は表情筋のバランスが悪くなるため、シワが増える可能性があります。また、片方だけ頬杖をつく習慣がある場合は、頬杖をついたときのシワがそのまま片側に固定されてしまう恐れも。頬杖だけではなく、猫背や首が前傾になる姿勢も顔に負担がかかるため、日頃から姿勢を意識しましょう。
■Q.シワは自然に消える?
答えは「×」。
シワの多くはハリの衰えや筋力の低下によってできるため、自然に消えることはありません。しかし、乾燥状態が続き、シワが目立っている可能性があります。乾燥している場合にできる乾燥ジワは、しっかり保湿をして保水力を高めることで目立ちにくくなります。
シワは年齢を重ねたことによるハリや筋力の低下だけではなく、紫外線や乾燥などの外からの刺激も大きな原因になります。皮膚が薄くデリケートな部分だからこそ、しっかりケアをしていくことが大切ですよ。