温感ケアの美肌効果
実は、気温が下がることで体や顔は、自分が感じている以上に冷えてしまっています。そのため肌の血流が悪くなり、くすみやむくみが起きて、肌もざらついて硬くなってしまうのです。また、毛穴が開きにくくなることで汚れも取れづらくなるため、肌のトラブルへもつながります。
さらに、肌が冷えていると通常のスキンケアだけでは水分や油分を十分に浸透させることができないので、いつものスキンケアにプラスして「温感ケア」が大事になってきます。
では、温感ケアにはどのような効果があるのでしょうか?これから、具体的な美肌効果についてご紹介します。
■血色感アップ
温感ケアで肌を温めることにより血色感がアップします。肌の血色が良くなると、メイクの発色も良くなり、明るく華やかな印象になります。特に外気に晒されることが多い目元は、血色が悪くなると印象が大きく変わることに……。マスク生活が続くいまだからこそ温感ケアを取り入れ、くすみ知らずの輝く目元を目指しましょう。
■柔軟性アップ
肌の血流が悪くなると、ごわついたり、つっぱったりして柔軟性が失われてしまいます。また硬くなった肌は、水分や油分をしっかり閉じ込めることができず、いつものスキンケアの保湿では不十分な場合もあります。さらに肌のターンオーバーも乱れてしまい、さまざまな肌トラブルを引き起こします。
化粧水が浸透しづらくなった、ごわつきが気になる、という方は冷えが関係しているかもしれないので、温感ケアで柔軟性を取り戻しましょう。
■洗浄力アップ
肌の血流が悪いと、せっかく丁寧にクレンジングや洗顔を行っても毛穴が開いてないまま、ただ表面を洗っているだけになってしまいます。汚れが落ちきっていない肌では、いくら水分や油分、美容成分をつけたところで浸透していかないため、その状態でメイクをしても、くすんで見えることに。スッキリと汚れを落とすためには、毛穴がしっかり開いた状態で汚れをきれいに落とすことが大切です。
肌も心もポカポカ!おすすめの温感美容
寒い冬におすすめの、自宅で簡単にできる温感美容をご紹介します。
■クマ解消!小じわ予防に
冬の寒さに加え、在宅ワークや長時間のスマートフォンの使用などで、眼精疲労やドライアイに悩む方が増えています。それにより目元が血行不良になり、クマや小じわが目立ってしまうことも……。
温めて使えるアイマスクやホットタオル、あずきカイロを目元にあてるだけでも、目の周りの筋肉がほぐれ、血行が良くなります。あずきカイロは遠赤外線効果でじわじわと体の芯から温まるため、手足の冷えや肩こり解消にもおすすめです!
あずきカイロの作り方・手順
1:100%天然素材(綿、麻)の袋にあずきを適量入れ、袋の口を縫います。
2:あずきカイロを500Wに設定した電子レンジで30秒~60秒ほど温めます。
3:カイロがぬるく感じる場合は20秒程度を目安に追加で温めてください。
4:息ができるように鼻の周りを避けて、目元にあずきカイロを乗せたら3分ほど置きます。
※冷えたあとの再度の温めは、あずきが破裂することもあるので避けましょう
■角栓つまり解消!たるみ毛穴に
角栓が詰まっていたり、毛穴が汚れていたりすると、肌がくすんで見えてしまいます。
クレンジング前にホットタオルの熱と蒸気の作用で顔を温めて毛穴を開きましょう。そうすることで、水分が浸透して軟らかくなり、毛穴の奥に詰まっている汚れが浮き、取れやすい状態になります。
オイルクレンジングの正しい使い方
1:適量のオイルクレンジングを手のひらに取り、肌になじませます。
2:メイクがのっている面積が広い「頬」から。
顔の凹凸に指を添わせるように、指の腹全体を密着させるようにしてマッサージしましょう。また、肌を持ち上げるように、内側から外側、下から上に向かってなじませます。
3:頬→額→鼻→口元→目元 の順番で行う。
小鼻周りはくるくると小さな円を描きましょう。また、まぶたは皮膚が薄くデリケートなので、特に優しくなじませてください。
4:人肌に近い温度のぬるま湯で丁寧にすすぎます。
熱めのお湯ですすぐと、肌の油分まで落としてしまい、乾燥肌の原因に。
クレンジングで毛穴奥の汚れを流し、タオルで水滴を優しくふき取ったあとは、しっかりと保湿しましょう。お肌を鎮静してくれるローションやフェイスパック(フェイスマスク)もおすすめです。
さらに、フェイスマスクの上からホットタオルをあてると、開いた毛穴に美容成分が浸透しやすくなりますよ!
■たるみ改善!代謝アップに
体が冷えると全身の血流も悪くなって代謝が落ちるので、皮脂の分泌も減ってしまいます。そのため肌が乾燥して、シワが目立ちやすくなるのです。体の代謝を上げるために、温かいお風呂に入り全身の血流を良くすることで、むくみが改善し肌のターンオーバーも促されます。毎日入ることができない場合は、週2回くらいを目安にしてください。
冷えや睡眠にも効果がある入浴方法はこちら!
また、お風呂の中に酒粕を入れて体を芯から温めるのもおすすめです。体が温まり代謝が良くなると、肌の状態だけではなく、痩せやすい体質にもなります。
ただし、アルコール耐性が低い方は肌が赤くなったり、気化したアルコール成分を吸って気分が悪くなったりする恐れがありますので、避けるようにしましょう。
酒粕風呂の方法
1:スーパーなどに売っている酒粕を古くなったストッキングやキッチンの水切りネットなどに入れて口を閉じます。
2:1で準備したものを湯船に入れて、お風呂に浸かりながら揉み出せば完成です。
寒い冬だからこそ、暖かいおうちの中でゆっくりと体や顔を温めるのが温感美容のポイント。肌の状態に合わせた温感ケアで潤いや透明感のある肌に仕上がれば、寒い冬のお出かけも楽しみになりますね。