味噌には内側からキレイになれる栄養素がたっぷり
味噌には、下記のようなキレイを叶える栄養素が多く含まれています。
含まれている成分について、具体的に見ていきましょう。
■イソフラボン
味噌の原料である大豆に含まれる成分で、若々しさを保つ抗酸化作用に優れたポリフェノールの一種です。女性ホルモンに近い働きをすることでも知られていて、ゆらぎ期の不調を和らげることも期待できます。
■たんぱく質
味噌の原料である大豆は、良質な植物性たんぱく質を豊富に含んでいて、肌や髪に健康的な美しさをもたらすと言われます。
■遊離リノール酸
味噌の原料である大豆が発酵する過程でできる成分です。日やけやシミの原因となるメラニンの発生を抑える働きがあるとされています。
■植物性乳酸菌
腸内環境を整え、肌を健やかにする乳酸菌。味噌に含まれる植物性乳酸菌は動物性乳酸菌に比べて強く、生きたまま腸に届く確率が高いと言われています。
■食物繊維
こちらも腸内環境を整える成分。お通じをスムーズにすることで肌を健やかにしてくれます。
■鉄分
血液を健やかにすることで知られている成分ですが、実は肌や髪を整えるコラーゲンの生成も担っています。
「おみそ汁」は具材との合わせ技で「飲む美容液」にも!
■おみそ汁は味噌を手軽に摂れるおすすめの方法
味噌の摂り方のなかでも、「おみそ汁」は具材を工夫することで味噌以外のビタミン、ミネラルまでバランス良く補給できる絶好の手法。喉を通りやすい汁物でもありますし、出汁に含まれているうま味成分が食欲を刺激するので、暑さや疲れなどで食欲がない時にもおすすめです。
■具材を工夫することでさらに美容効果が
ビタミン豊富な野菜や食物繊維たっぷりのきのこ類、たんぱく質豊富な肉・魚など、おみそ汁は具材を工夫することで美容効果もさらに高まります。
たとえば青菜などの野菜に多い美容成分「ビタミンC」は水や熱に弱い栄養素ですが、おみそ汁の場合は汁に溶けだしていますから、飲むことで逃さず摂ることができます。しかも、ビタミンCは味噌に豊富に含まれる鉄分の吸収を助ける働きがあるのです。
下記記事では、味噌だけでなく食材のポジティブな食べ合わせをご紹介しています。
おみそ汁におすすめの食材もご紹介していますよ♪
また、実は火を使わない調理法もあるので、暑いものはちょっと……という時季にもおすすめです…!
豆味噌を使った「味噌煮」で味も若々しさも!
■豆味噌はイソフラボンの含有量が多い
東海地方でよく食べられている「豆味噌」。豆味噌は主に大豆と食塩で作られているので、主に米や麦を使うほかの味噌よりも、大豆に由来するイソフラボンの含有量が多くなっています。豆味噌に出汁を加えた「赤だし」も、栄養面での特徴は同じです。
■煮込んでも香りが飛ばないという特徴
おみそ汁に味噌を入れる時は、煮すぎて香りが飛ばないよう火を止めてから……と習った方も多いかもしれません。実は、豆味噌や赤だしは煮込んでも香りが飛びにくく、むしろ風味が増すので煮物に向いていると言われます。
東海地方の名物「味噌煮込みうどん」や「土手煮」、「味噌おでん」はどれもコトコト煮込む料理。まさに理に適った食べ方と言えます。
「味噌炒め」でアンチエイジング効果アップ!
■野菜のβカロテンを吸収しやすくする炒めもの
にんじん、ピーマン、なすなどの野菜に多く含まれるアンチエイジング成分「βカロテン」。βカロテンは油と一緒に摂ることで吸収率がアップするので、生食しやすい野菜の場合はオイル系のドレッシングをかけて、火を通したい野菜の場合は炒めものにすると効率良く栄養を摂れます。
■味噌味でさらにアンチエイジング効果を
野菜炒めの味付けには、ぜひ味噌を使いましょう。βカロテンがアンチエイジング成分と呼ばれる理由は、体内でビタミンAになり、活性酸素を取り除くなどの働きをすることから。味噌に豊富に含まれているたんぱく質はビタミンAを体中に運び、抗酸化作用をサポートしてくれるのです。
そのまま飲んだり食べたりできるものも多い発酵食品。調理すると考えると、味噌はちょっと面倒に感じられることもあるかもしれません。ただ最近は、容器から片手で出せる液体や粒状の味噌もありますし、お湯をかけるだけで食べられるフリーズドライのおみそ汁もさまざまなバリエーションが登場しています。まずはこうした手軽なスタイルで、味噌を食べる機会を増やしてみてはいかがでしょうか?