夏は冷やしでもOK、料理に加えても良い「甘酒」
■実は夏にもおすすめの「飲む点滴」、甘酒
「寒い季節に温めて飲む」、「ひな祭りの飲み物」のイメージが強い甘酒。冷やして飲むのは最近になって登場したアレンジ法だと思われがちですが、実は平安時代にすでに貴族が嗜んでいたとされています。江戸時代に入ると本格的な甘酒商売が生まれ、夏の飲み物として冷やした甘酒が庶民にも普及……その目的はまさに「夏バテ解消」にあります。甘酒は、「飲む点滴」といわれるほど疲労回復を助ける栄養素が多いのです。
■お菓子の甘みづけに使ったり、料理に加えたりしても◎
「甘酒のどろどろ感が苦手」、「飲むだけでは飽きてしまいそう」という方に試してほしいのが「甘酒を食べる」摂り方です。ゼリーや蒸しパンなど簡単に作れるお菓子の甘味料に使ったり、醤油や味噌と合わせて料理のソースや漬けこみだれにしたりと、意外とアレンジ法が多いのです。
■忙しい時には「手軽にアレンジ」
お菓子や料理などに手をかけられない時は、がんばり過ぎない方法で。おみそ汁やスープに甘酒を加える、豆乳で甘酒を割って飲む、スムージーに加えるなど、手軽にちゃっかり甘酒をプラスしてみましょう。新しい組み合わせを考えて、トライしてみるのも楽しいですよ。
■腸活や美肌などキレイにつながる効果も
甘酒には、腸の善玉菌を増やす成分や、善玉菌のエサになるオリゴ糖、食物繊維などが豊富に含まれています。また、ビタミンB群も多く、疲労回復を助けるのに加えて美肌効果も期待できます。
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温かくても冷たくても!具材もバリエーション豊富な「おみそ汁」
■塩分だけじゃない!おみそ汁は栄養バランス◎
塩分が多いイメージが先行しがちなおみそ汁ですが、実は夏バテで不足しがちな水分、ビタミン、ミネラルもバランス良く補給できる優れもの。熱い汁ものは食べづらいように思えますが、出汁に含まれているうま味成分が食欲を刺激するので、食が進まない時にはまずひと口飲んでみるのもおすすめです。
■相性の良い具材が多いのもうれしい
煮ることで柔らかく食べやすくなるおみそ汁の具材。揚げたり炒めたりでは食べ切れない具材も、おみそ汁に入れることであっさりした味わいでするする食べられます。ホウレン草やにんじんなどビタミン類が豊富な緑黄色野菜、たんぱく質たっぷりの豚肉や鶏肉、豆腐や油揚げなど、組み合わせを工夫すればさらに栄養満点に。トマトやパプリカなど洋風の具材を入れてもおいしく食べられます。
■火を使わない調理法もいろいろ、冷たくてもOK
コンロの前に立つのがつらい時は、フリーズドライや液状みそなど「火を使わずどこでも調理できる」商品も上手に取り入れてみましょう。そして、温かくても冷たくても食が進むところもおみそ汁の魅力。
たとえば麦飯に、豆腐やほぐした干物、キュウリ、薬味を盛り付け、冷たいおみそ汁をかける郷土料理「冷や汁」は、夏バテをレスキューする栄養たっぷりのメニューです。
アイスクリームやジュースの代わりに「水羊羹」
■甘いものを食べるなら、よりヘルシーなものを選びたい
暑いとアイスやジュースについ手が伸びる……という方におすすめなのが「水羊羹」。カロリーだけ見ればアイスクリームとそれほど差はありませんが、脂質は水羊羹のほうが少ないのです。
また、食物繊維などの栄養も豊富で消化が良いところもポイント。実際に、練り羊羹は登山の行動食の定番にもなっています。
冷凍ではなく冷蔵なので冷たさもほどよく、体を冷やし過ぎるのも防げます。
■食べ過ぎないよう少しずつつまめる工夫を
アイスよりヘルシーとはいっても、食べ過ぎてしまうのは考えもの。あらかじめ切り分ける、ひと口サイズの水羊羹を用意するなどして、休憩の合間などにひと口ずつ食べるようにしておくと、少量で満足できる習慣がつきやすくなりますよ。
ここでは「飲む・食べる」夏バテ対策をご紹介してきましたが、冷房を効かせ過ぎない、ゆっくり湯船につかる、睡眠をしっかりとるなど、生活面で体をいたわることも夏バテ解消につながります。上手に組み合わせて、暑い夏もアクティブに過ごしましょう!