1/fゆらぎがもたらす癒やし効果とは?
たとえば、波の音や電車の揺れを想像してみてください。規則的に繰り返しているような、でも等間隔ではないような……1/fゆらぎとは、そうした「規則性」と「不規則性」がほどよく混在した様子のことを言います。
この1/fゆらぎは自然界にたくさん存在していて、人の脈拍もそのひとつなのです。また、音だけでなく、炎の揺れや木の年輪など、視覚で得られる1/fゆらぎもあります。心地良さ、リラックス、さらには集中力アップももたらすとされる1/fゆらぎを生活に取り入れることで、こうした癒やしの効果が期待できます。
1/fゆらぎを生活に取り入れよう
1/fゆらぎは自然界にあふれています。森の中や川のほとりで日々を過ごすのは難しいですが、実は1/fゆらぎを生活に取り入れるのは意外と簡単。ここでは1/fゆらぎの取り入れ方をご紹介します。
■自然音が入ったBGMを流す
サラサラと流れる川の音、時折聞こえる鳥のさえずり、しとしとと降る雨の音などは、耳から得られる1/fゆらぎの代表格。動画サイトなどで「勉強用BGM」、「作業用BGM」、「川の音」、「雨の音」などで検索するとたくさん見つかります。集中したい時・静かに過ごしたい時・眠りたい時など、いずれのシーンでもおすすめです。
■クラシック音楽に耳を傾ける
クラシック音楽にも、1/f ゆらぎがあると言われています。なかでも、感情を揺さぶるようなダイナミックで盛り上がる曲ではなく、落ち着いたタイプの楽曲がおすすめ。オーケストラ曲よりもピアノ曲やバイオリン曲など、演奏楽器が制限されたもののほうがリラックスには適しています。
バッハ『G線上のアリア』、パッヘルベル『カノン』、ショパン『雨だれ』、ドビュッシー『月の光』、ベートーヴェン『月光』など、「癒やし クラシック」で検索して好みの曲を見つけてみてください。
■1/fゆらぎが観賞できるアプリや動画
焚き火やクラゲを観賞できる動画は、目と耳の2つの感覚器で1/fゆらぎを得られます。動画サイトで「1/fゆらぎ」で検索するほか、これら観賞専用のアプリも登場しています。アプリの場合は、雨・川・森などの音や、その背後に聞こえる鳥の声など、どの環境音をどのくらいの音量で流すかといった細かい設定が可能なものも。TVなどと接続して、大きな画面で流すのも良いですね。
集中力UPには「雑音」もおすすめ
家で勉強するよりも、カフェや図書館のほうがずっと集中できると思ったことはありませんか?人がたくさんいる気配、小さなざわめき、コーヒーカップの音といった環境音にも、1/fゆらぎがあるのだそう。そうした集中できるスポットに身を置くのもひとつの手ですが、「図書館の音」、「カフェの音」で検索すると動画がたくさん見つかります。イヤホンから小さい音で流すと、より臨場感がアップしますよ。
ご紹介したもの以外にも、1/fゆらぎは身の回りに溢れています。ぜひ自分に合ったものを探して取り入れて、心地良い落ち着きを手に入れてくださいね。