冬のくすみ肌の原因って?
冬の肌がくすんで見えるのは、肌の透明感・明るさ・ツヤが失われた状態だからです。特に冬の寒い時期は、くすみが出やすい季節。それでは、その原因となる3つの要因について解説します。
■乾燥
加齢や女性ホルモンの減少も乾燥の一因ですが、それに加え、冬場は空気が乾燥して湿度が低くなるため、肌は潤いを保てなくなります。また、洗顔のしすぎで必要な水分や油分まで落ちてしまい肌が乾燥すると、肌のバリア機能が低下します。バリア機能が下がった肌はキメやハリが失われ、くすみにつながります。
■メラニン
紫外線を浴びたり、外部からの刺激を受けたりすると、肌を守るためにメラニンが生成されます。このメラニンをうまく排出できないと色素が沈着し、肌がくすんで見える原因になります。特に、大人の肌はターンオーバーが乱れやすいため、メラニンを含む古い角質が代謝されずに定着しやすいのです。
■血行不良
疲れや運動不足で血行が悪くなると、うまく血液が体内で循環されず、肌にも十分な栄養を送ることができなくなります。加齢による筋力低下も、血行不良の原因のひとつ。また、ストレスや冷えも同じように血行を悪くさせます。血行不良により顔色が悪くなることで、くすみの原因にもなります。
大人女性におすすめの血色メイク術
くすみをメイクでカバーすることで、肌を血色良く見せることができます。これから、大人の女性におすすめしたい血色メイク術をご紹介します。マスク生活が続くいま、特に目元のメイク術に注目してみてくださいね!
■血色メイクとは?
くすみにより冴えない肌色に、ほんのり上気するような赤みを足すことで、イキイキとした幸せ感のある肌にするのが血色メイクです。血色の良いナチュラルな肌を、血色メイクで手に入れましょう。
■血色メイクのポイント
ナチュラルな血色感をメイクでつくるには、いくつかのポイントがあります。それぞれのポイントを、顔のパーツごとにご紹介します。
下地・ファンデーション
肌のくすみや色ムラが気になる40代。ついファンデーションでしっかりとカバーしたくなりますが、血色メイクのベースはツヤ感や素肌感が出るように仕上げることがポイントです。クリームタイプやリキッドタイプのベースでみずみずしさを出し、パールの入ったパウダーを乗せてツヤをプラスしましょう。くすみを飛ばす化粧下地を塗ることで、さらに透明感のある肌に。ファンデーションを厚塗りしなくても、自然と肌がきれいな印象に仕上げることができますよ。マットなファンデーションは陶器のように滑らかな肌に見せてくれる反面、若々しいツヤ感が出にくいので血色メイクの際にはおすすめしません。
チーク
血色メイクに欠かせないチークですが、濃い色やマットな仕上がりのものは、浮いてしまうため、肌になじむナチュラルな色を選びましょう。パウダー同様パールの入ったほんのりとした赤みが出る色を乗せることで、肌にツヤ感を出して、血色を良く見せてくれます。
また、40代以降はチークを入れる位置が重要なポイント。頬の一番高い位置を中心に、髪の生え際へ引き上げるように「楕円形」を意識して色を乗せましょう。リフトアップした印象になりますよ。
アイシャドウ
アイシャドウの定番ブラウン系は、黄みが強いと大人のまぶたのくすみを強調してしまいます。血色が良く見えるのは同じブラウンでもピンク系やボルドー系の赤みブラウン。オレンジ系も赤み寄りを選べば華やかな印象を与え、大人の女性らしい目元を演出します。
ただしアイシャドウを華やかにした場合は、アイライナーやマスカラは抜け感を意識して。ナチュラルでいまっぽいメイクに仕上がります。
アイライナー
年齢とともに弱まる目力をUPさせたいと、漆黒のアイライナーをしっかり引くのはNG。老け見えメイクになってしまうばかりか、かえって黒目が小さく見えてしまいます。アイライナーは黒ではなく温かみのある茶色にすることで、黒目を柔らかく際立たせることができます。アイシャドウで赤みを足した目元にもよくなじみ、抜け感のある大人の目元を実現してくれます。
アイブロウ
アイブロウも温かみのある茶系がおすすめです。眉マスカラも茶系の色味を選ぶと、華やかな印象になり血色感もアップします。毛の流れを上向きに整えることで、明るい印象に見せることができます。ただし、明る過ぎる茶色は顔の印象をぼやけさせてしまうので40代には不向きです。髪色とかけ離れない色を選べば失敗しません。
リップ
紫ぐすみが気になる大人の唇は、ベージュやヌーディーなカラーが苦手です。ほんのりと色づくリップでナチュラルな血色感を出しましょう。唇の色が薄い方はツヤ感のあるピンク系のリップでくすみ補正を、反対に唇の色が濃い方は元々の唇の色を活かして、透明感のあるシアーなリップがおすすめです。
マットな質感のリップもシックなイメージで素敵ですが、唇の縦ジワが目立ちやすく乾燥した印象を与えがちなので大人の血色メイクでは避けたほうが無難です。潤った透明感のある唇をつくりましょう。
血色メイクは顔色を良く見せるメイクですが、ナチュラルに仕上げるのが最大のポイントです。ファンデーションを厚く塗り過ぎたり、全てのパーツに濃い血色メイクをしてしまうと、派手過ぎて逆に不自然になってしまいます。特にアイメイクが濃くなると、いまっぽさがなくなり垢抜けない印象に……。
やり過ぎずポイントを押さえた血色メイクで、抜け感と品のある大人顔を手に入れましょう。
血色感をプラスするお手入れのコツ
血色感をプラスするには、メイクでカバーするだけではなく、日頃のお手入れで元々の血色を良くすることも大切です。血色メイクをより際立たせるお手入れのコツをご紹介します。
■体を芯から温める
じっくりと湯船に浸かって体の芯から温まることで、全身の血流が良くなります。疲れや冷えはくすみの原因になるので、入浴で体の疲れを取って、温まることで顔のくすみも取れ、透明感のある素肌になります。
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■リンパマッサージで肌のキメやハリを良く!
リンパの流れに沿ってマッサージをすることによって、顔周りの血行が良くなります。リンパの流れが良くなると代謝もアップするので、肌のキメやハリも整います。肌のキメやハリが整えば、ツヤも出て血色も良くなります。メイク前に両耳を手でつまんでクルクルと30秒まわすだけでも、顔色がアップするのでお試しくださいね。
■保湿で肌に潤いを
乾燥によるくすみには、肌全体の潤いを高めることが大切です。しっかりと水分を肌になじませ、水分の蒸発を防ぐためにクリームやオイルで保湿をしましょう。また、部屋の中の湿度を上げることも、肌の乾燥を防ぐコツです。
内側からのくすみケアと、生き生きとした表情を生む血色メイクで、上品で穏やかな大人の洗練顔に変身しましょう♪