唇と口周りが乾燥しやすいのはなぜ?
ほかの部分よりも乾燥しやすい唇や口周り。話しにくさに繋がったり、メイクのりの悪さを感じたり、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?ここでは、そんな唇や口周りが乾燥しやすい原因について説明します。
■唇の乾燥
唇は、ほかの部分と比べて皮膚が薄いパーツ。皮脂腺や汗腺もほとんどなく、うるおいをキープしにくいため皮膚のバリア機能が低く、水分が蒸発しやすいという特徴があります。ただでさえ乾燥しやすい場所ですが、さらに唇をなめる、触るといった癖がある方はより乾燥しやすいので注意が必要です。
唇が乾燥すると、皮がめくれてガサガサした質感になったり、縦ジワやひび割れができたりと、見た目に美しくないだけでなく、飲食しにくい、喋りにくいといった問題も出てきます。
■口周りの乾燥
口周りも、唇同様に乾燥しやすい部分ですが、生活の中で刺激を受けやすい部分であることが乾燥の主な原因に。
食事の際に口元を拭う、うがい、マスク、口元を触る癖がある……など、摩擦や刺激によって皮膚のバリア機能がダメージを受け、乾燥トラブルに繋がります。特にマスクの着脱は、マスクの内側と外側で急激な温度差が起きるため、肌のうるおいが逃げやすくなり乾燥を引き起こします。
意識して美しい口元に!唇と口周りの乾燥対策
体の中でも特に乾燥しやすい唇と口周り。日常でできる乾燥対策について紹介します。特に、唇のターンオーバーは3〜4日と早いため、きちんとケアすればすぐに効果を実感できますよ。
■こまめな保湿を忘れずに
うるおいが足りないと、少ない刺激にも弱くなってしまいます。刺激から唇や口周りを守るためにはまず、保湿が大事。「乾いてきたな。」と気づく前に、こまめにリップクリームを塗るようにしましょう。ワセリンやセラミド、コラーゲンやヒアルロン酸といった美容保湿成分が配合されたものがおすすめです。
また、リップクリームは横ではなく、縦ジワに沿うように縦に塗るとシワにもうるおいが届き、浸透しやすくなります。リップメイクを行う際は、メイクの前にリップ下地を塗ると◎。唇を乾燥から守りながら、縦ジワを目立たなくして仕上がりの美しさをキープしてくれます。
■スキンケアは重ね付けが正解!
唇、口周りが乾燥する時は、スキンケアが物足りなく感じることもありますよね。そんな時は、化粧水や乳液を重ね付けしてみましょう。一度塗りよりもうるおい感がアップして、しっとりするはずです。スキンケアの際、肌に押し込むように丁寧にハンドプレスするのもグッド。手で押さえることで水分の蒸発を防ぎ、肌にうるおいが届きやすくなります。
■リップパック、フェイスパックで集中ケアを
集中的に乾燥対策をしたい時は、パックがおすすめ。唇用のパックでリップパック、口周りにはフェイスパックを使うと一気にうるおい、唇や口周りがふっくらします。
■セルフリップパックで好みの保湿成分をイン
専用のパックがなくても、ラップを使えばセルフリップパックが完成します。手持ちのワセリンや、保湿力の高いリップクリームを唇や口周りに塗布したら、ラップで上から覆うだけ。うるおいがピタッと密着して温かくなるため、唇や口周りがしっとりします。使用する成分は、はちみつもおすすめ。「天然の保湿成分」と言われるはちみつがうるおいをもたらしてくれます。
■角質ケアで保湿力を上げる!
いくら水を与えても壁があると弾かれてしまうように、唇や口周りのケアも古い角質や汚れが溜まっていては、うるおいが届きません。角質や汚れが気になる場合は、スクラブなどを使って余分なものをオフしましょう。皮膚のターンオーバーが促進され、くすみ改善効果もあります。ただ、スクラブをやり過ぎてしまうと必要な角質まで落ちてしまい、乾燥や荒れにつながってしまうため、スペシェルケアとして使用しましょう。
うるおい溢れる口元を目指せる、おすすめアイテム
普段のスキンケアに加えて、プラスアルファでお手入れを行いたい唇や口周り。具体的にどんなアイテムを使えば良いのか、おすすめアイテムをご紹介します。
■口周り
ほかの部分よりもデリケートな口周りの皮膚。化粧水や乳液だけでなく、クリームをプラスするのがおすすめ。クリームには油分が含まれており、水分にフタをしてうるおいを閉じ込めてくれる作用があります。成分は、保湿力が高いものを選ぶと良いでしょう。
■唇
普段のスキンケアだけでは乾燥しやすく、ほかの部分と違って汗腺や皮脂腺がない唇には、唇専用のリップクリームをプラスしましょう。水分の蒸発を防ぐのに役立ちます。また、最近のリップクリームは唇の乾燥を防ぐだけでなく、くすみを補正してくれたり、ハリを与えてボリュームアップ効果があったりとさまざまなプラス効果が期待できるものがあって一石二鳥。お悩みやシーンに合わせて数種類を使い分けるのもおすすめです。
食事や会話などで大きく動かす口元は、視線が集まりやすい場所。うるおいケアをしっかりと行い、冬の乾燥に負けない唇と口元をつくりましょう!