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いつものお手入れやメイクのアイテムが防災グッズに!
防災アイテムというと「生活のために必要最低限のものだけ」、「美容アイテムを持っていく余裕なんてない……」と考えがちです。でも、お手入れのアイテムには、見た目を整えるためだけでなく、清潔や健康を保つために使えるものもたくさんあります。邪魔にならない程度のアイテムを忍ばせておけば、思わぬところで役立つかもしれません。
防災バッグに入れておきたい女性向けアイテム
続いては、防災アイテムとして持ち出し袋に入れたり、備蓄品と一緒に保管しておきたいアイテムをご紹介しましょう。
■お手入れアイテムは肌トラブルを防ぐためにも◎
保湿クリーム、ワセリン
乾燥する季節の避難時は、手足のひびやあかぎれなどのお手入れが行き届かず、痛い思いをする可能性も。全身に使える保湿クリームがあると、こうした肌トラブルを和らげてくれます。
ワセリンは比較的お手ごろで保存もしやすい保湿剤ですが、お肌によって相性があるので、あらかじめ普段使いしてみて、肌に合うか確かめておきましょう。
日やけ止め剤
美白など美容のイメージが強いアイテムですが、日やけによる肌のヒリヒリとした痛み(炎症)も防ぐことができます。日差しが強い季節、徒歩で自宅や避難先へ移動したり、野外で災害後の片付けをしたりするような際には役立つはずです。肌に優しい日やけ止め製品を選んでおくと、お子さんがいらっしゃる方も家族全員で使えて便利です。
爪切り
避難生活で爪が欠けたり割れたりすると、思わぬケガのもとになることも。小さい爪切りをひとつ用意しておくと、爪のケアだけでなく、ちょっとしたハサミやヤスリの代わりにも使えて便利です。
■「水がなくても使える」アイテムで清潔に
シート類
体を拭くボディシートもあると便利なアイテムですし、顔のお手入れに使えるスキンケアシートなら全身に安心して使えます。クレンジングシートの中にも全身に使えるものはありますが、商品によってはメイク落とし専用のもあるのであらかじめ説明書きをチェックしておきましょう。
さらに、歯ブラシの代わりに歯みがきシートを入れておくと、水がなくてもお口を清潔にできますし、ほかの人と分け合って使うこともできますよ。
ドライシャンプー
水を使わずに洗髪ができるドライシャンプーやシャンプーシートを用意しておくと、断水やケガなどで入浴できない時にも髪や頭皮を清潔に保てます。
■ちょっとしたメイクアップアイテムが心の支えにも
災害時にメイクアップアイテムは……と感じるかもしれませんが、ちょっと身だしなみを整えるだけでも気持ちが上向きになり、気分が紛れることはあるものです。
たとえばノーメイクでも、荷物のすき間に入れておけるアイブロウペンシルが1本あれば、眉を整えられます。保湿用のリップクリームは、色つきのものなら血色の良い印象になりますし、顔色がさえない時のチーク代わりに使うこともできます。
ヘアゴムは髪を束ねて作業などをしやすくするのにも便利ですし、コードやロープなどを束ねたり、結び付けてフック代わりに使ったり、袋の口を留めたりと、さまざまな使い道に応用できます。これもかさばりませんから、いくつか荷物に入れておいても良いでしょう。
防災バッグに加える際の注意ポイント
■備蓄用には未開封品を用意する
シートやクリームなどは、一度開封すると空気に触れて酸化したり、雑菌が増えたりして劣化が早まってしまうのが一般的です。防災グッズとして備蓄する場合は、未使用であっても別容器への詰め替えなどは避け、未開封品を用意するようにしましょう。
■購入日をメモして定期的にチェック
「未開封のシートやクリームなどであればいつまでも使える」というわけではありません。使用期限が記載されている場合は確認しておき、購入日もメモしておくと安心です。
■持ち運びに困るようなアイテムは避ける
防災バッグに入れるアイテムであれば、荷物が重くなったり、かさばったりしないかも重要なポイント。
また小さくても、割れやすいガラス瓶や、中身が漏れやすい蓋なしのポンプ容器・スプレー容器などは避けたほうが良いでしょう。
防災バッグの中身にちょっとだけ加えたい、女性目線の防災アイテム。その中にはいざという時、女性のためだけでなく、家族や周りの方のためにも役立つものがたくさんあるのです。ちなみに、アイテム以外でも女性目線で防災について考えてみたいと感じた方は、「いますぐはじめる!女性目線で備える防災【基礎編】」もぜひ読んでみてくださいね。