前編では、骨骼診断の3つのタイプ概要と、それぞれのタイプに合った服が似合わない原因について解説していますので、ぜひご覧ください。
大人世代 × 骨格タイプ別ファッション解決策
身体の特徴にも診断結果にも納得できるけど身体や顔のアラが目立つする気がする……と悩まれる方。大丈夫です!大人世代の身体の状態と提案されたアイテムがマッチしていない場合でも、3つの骨格タイプそれぞれにポイントさえおさえておけば、アイテムを選ぶ自由度はもっと広がり、ファッションを楽しむことができますよ。
ではさっそく、各タイプ別の代表的なお悩みと、ファッションでおさえるポイント・解決策を解説します。
大人世代の骨格ストレート
■骨格ストレートさんのお悩みあるある
「キャリアっぽくてなんか古臭いし気太りして見える……」
提案されるファッションが、身体にぴったり沿ったシルエットだったり、大きく開いたVネック、タイトスカートのように形がシンプルであることが多い骨格ストレート。大人世代の実生活や体型にフィットしないという声もあります。
■骨格ストレートさんがおさえるポイント
「着太りしてないか?」
立体的な身体が悪目立ちして実際の体型よりふくよかに見えていないか?を確認しましょう。
■骨格ストレートさんの解決策
骨格ストレートのセオリーは「メリハリを見せることでスッキリスタイルアップ」ですが、背中やおなかのふくらみが気になる大人世代。メリハリを意識しすぎることで、かえって背中やおなかのゆるみが目立つこともあります。
形
Vネックで肌を露出することに抵抗を感じる大人世代ですが、胸元は必ずしもVネックである必要はなく、身体の厚みを増す装飾(ギャザーなど)がなくスッキリ平坦な形であれば問題ありません。
アイテム自体の形がタイトでなくても、着丈が長いワンピースやスカートなら、アイテム自体の重さでほどよく身体にフィットしてくれます。目の詰まった重さのある生地を選んでくださいね。
また、着丈が長い形はここ10年のトレンドでもあるため、古臭いイメージも払拭できます。
色
薄い色は陰影がハッキリつくため、形によっては立体的な身体のラインが目立ちます。暗めの色にすることで、色の効果によりスッキリ見えますよ。
大人世代の骨格ウェーブ
■骨格ウェーブさんのお悩みあるある
「華やかさが若作りに感じる……」
提案されるファッションが、フリルやリボンで装飾されたトップス、ギャザースカートのように華やかな形であることが多い骨格ウェーブ。大人世代には取り入れづらいという声もあります。
■骨格ウェーブさんがおさえるポイント
「無理して見えないか?」
華やかなファッションに顔だけが取り残されて見えないか?を確認しましょう。
■骨格ウェーブさんの解決策
骨格ウェーブのセオリーは「華やかさで盛ることでスタイルアップ」ですが、世代とのギャップが気になる大人世代。髪の毛や肌のハリを保つのが難しくなってくる大人世代が着ると、華やかなファッションから取り残されているように感じることも。
形
「華やかさで盛ることでスタイルアップ」の理由は、シンプルな形に薄い生地だと身体の薄さが悪目立ちするから。形は必ずしも華やかである必要はなく、年齢の出やすい華奢な首、胸元を柔らかく覆うだけで十分です。
色
フリルやリボンが好き!でも大人世代とのギャップを感じたら、黒、紺、茶などベーシックな濃い色にすると、世代ギャップが埋まり、さらに上品さも加わります。
また、トップスが華やかな色であれば、ボトムスにはグレー、ベージュなどベーシックで薄い色を合わせると、華やかな色が浮くことなく全体に馴染みます。
大人世代の骨格ナチュラル
■骨格ナチュラルさんのお悩みあるある
「ガサガサしてなんだか老けて見えそうで心配……」
提案されるファッションが、ざっくりニットやワイドパンツのようにカジュアルであることが多い骨格ナチュラル。髪の毛や肌が乾燥しやすくなってくる大人世代が着ると、なんだか年齢より上に見えている気がする、と心配する声もあります。
■骨格ナチュラルさんがおさえるポイント
「乾いて見えていないか?」
ラフ・カジュアルを通り越して全身パサパサに見えていないか?を確認しましょう。
■骨格ナチュラルさんの解決策
骨格ナチュラルのセオリーは「ラフでルーズにすることでスタイルアップ」ですが、麻やコーデュロイが馴染みすぎて、全身ドライな質感に感じることも。
色
ベージュやカーキなどアースカラーでまとめるとドライに偏りがち。バッグや靴の小物に赤やラベンダーなどの差し色を入れるとバランスが取りやすくなります。
生地
麻などの風合いがありガサガサした生地で全身をまとめると、顔まで乾いたように見えてしまいます。トップス、ボトムス、どちらかをフラットな生地にするとドライ指数が下がりますよ。
さらに、鏡を見て「私、なんだかパサついてる!!」と感じる時は、潤いを足してみると一気にドライ指数が下がります。潤いちょい足しアイテムとしては、髪の毛の艶、チーク、リップ、イヤリングやピアス、ネックレスなどたくさんありますので、取り入れやすいものから加えてみてくださいね。
昨日までの服に違和感を覚える大人世代
今回は3つの骨格タイプ別に、よくあるお悩みの解決策をお伝えしました。
昨日まではお気に入りのコーディネートだったのに、今日はなんだか気になってしかたない。ある日突然、ファッションに違和感を覚えることがあるのが大人世代です。
でも安心してください。違和感には必ず理由があり、理由があるからこそ必ず解決策もあります。あなたのその違和感に耳を傾けることが、あなたを新しいファッションに出会わせてくれることにつながります。
今回お伝えしたそれぞれのタイプの解決策が、診断結果やファッションに悩む皆さまのお悩み解決の一助になれば幸せです。
皆さまの日々の装いに向き合う時間がより楽しいものになりますように願っております。
- ●監修者
newR株式会社
代表取締役 中川かおり -
島根県出雲市⽣まれ。大手IT企業在籍中、「好きな服を大切に長く着ること」がファッション産業の課題解決につながると考え、45歳でnewR起業。一人ひとりの「好き」と「似合う」をロジカルに解析する「newRパーソナル分析」を独自開発し、サステナブルファッションの実現を目指す。日本経済新聞、プレジデントオンラインなど、メディア掲載実績多数。⾻格診断/パーソナルカラー診断/顔タイプアドバイザー1級資格保持。2児の⺟。