インナービューティーのポイントは肝臓にあり!
■肝臓が弱ると代謝が乱れてお肌がくすむ
「お肌のシミ対策の成分は、二日酔いにもおすすめ」と聞いたことはないでしょうか?それは、お肌の代謝もアルコールの代謝も、いずれも肝臓に関係があり、これらの成分が肝臓の働きを助ける作用を持つといわれているからなのです。
逆に言えば、肝臓はインナービューティーの重要ポイント。肝臓の働きのひとつである「代謝」が弱まると、お肌のターンオーバーのサイクルが乱れて古い角質が溜まり、シミやくすみのリスクが高まります。40代以降の女性は、特に肝臓機能の低下がお肌に表れやすいのだとか。
■むくみや便秘なども起こりやすい
ほかにも、肝臓の働きとされる「解毒」機能が弱まると、体内に老廃物が溜まりやすくなり、むくみや便秘のもとに……。放っておくと、肌荒れや吹き出物の原因にもなってしまいます。
春野菜には肝臓からキレイになれる成分がたっぷり
■独特の苦み「植物性アルカロイド」が肝臓をサポート
「肝臓に良いものといっても、しじみやレバーしか思い浮かばないし、調理も大変そう……」という方におすすめなのが、たらの芽やふきのとう、ウドなどの「春野菜」です。早いものでは2月頃から出回ります。
春野菜は独特の爽やかな苦みが特徴とされますが、この苦み成分「植物性アルカロイド」には、肝臓の解毒や代謝の機能を高めたり、腎臓のろ過機能を高めてお肌を健康的に美しくしたり、むくみを防ぐ働きなどがあるといわれています。
■春キャベツの「イソシオチアネート」と「キャベジン」も肝臓に◎
春野菜の中でも手に入りやすい春キャベツには、辛み成分である「イソシオチアネート」と、胃薬の成分としても有名な「キャベジン」が多く含まれています。この2つもまた、肝臓の働きを助け、お肌を健康的に美しくする成分とされています。
■美容に欠かせない食物繊維やビタミン類も豊富!
春野菜の仲間は、肝臓の働きを助ける成分はもちろん、腸内環境を整える食物繊維や、若々しさを保つ抗酸化作用に優れたビタミン類など、インナービューティーに重要な成分をたっぷり含んでいます。まさに、おいしく食べて美しくなれる食材なのです。
春野菜をおいしく食べて美しく!
■独特のえぐみを避け、栄養を逃さないようにするにはスープが◎
肝臓のために重要な春野菜の苦み・えぐみですが、生食や軽く火を通すだけでは食べづらいことも。そこでおすすめの調理方法が、独特の風味も和らぐ「スープ」です。ちなみに、ビタミンCなど水に溶けやすい栄養素は、茹でるとゆで汁に溶け出してしまいますが、スープなら汁ごと食べるので栄養を逃しません。
■コンソメ、トマト、和風、中華、味噌と味付けも選ばない
春野菜はトマトやカボチャのように強い風味がない淡白な野菜が多いので、味付けを選ばないのも食べやすいポイントです。コンソメやトマトなどの洋風スープは定番ですが、醤油ベースの和風味や、鶏だしにごま油を効かせた中華味、おみそ汁でもおいしくいただけます。
春キャベツや新玉ねぎのように柔らかい春野菜は、時間をかけて煮込まなくてもとろとろのやさしい味わいになりますよ。
■汁物以外ではサッと蒸すか天ぷらがおすすめ
春野菜ならではの青々しい風味を楽しみたいなら、茹でるよりもサッと蒸して。水に溶けやすい栄養素だけでなく、野菜本来のうま味も逃しません。ふきのとうやたらの芽などの山菜類は天ぷらが定番の食べ方ですが、これも衣が栄養やうま味を閉じ込めてくれるので、おすすめです。
春野菜というと「春キャベツをひと玉買っても使いきれないかも」、「新玉ねぎは足が早いから」とつい心配になってしまいますが、毎日いろいろな味付けのスープを作って食べれば、意外とすぐに食べ切ってしまいます。スープごと冷凍すれば保存もききますから、上手に取り入れて、インナービューティーを目指しましょう♪