手は想像以上に見られている
「手を見ればだいたいの年齢がわかる」という方もいるほどなのに、つい後回しになってしまうハンドケア。そのうえ、手洗い・消毒が頻繁になったことで、手荒れに悩む方も多いようです。
手荒れを放置すればその分老け見えしてしまいますが、その一方でケアの効果が分かりやすい場所でもあります。ふっくら若々しい手を目指して、日中のちょっとしたポイントと、寝る前のマッサージ法をご紹介します。
毎日の“ちょっとしたこと”が、ふっくら手を保つ
日々の手洗いや消毒、家事、紫外線に乾燥と、さまざまな刺激にさらされている手肌。キメの整った健やかな手肌は、日中のちょっとした意識で保たれ、カサカサした老け見えを防ぎます。
■手洗い・家事はほんのりあたたかいぬるま湯で
熱めのお湯は必要な皮脂まで流してしまい、カサカサやささくれの原因を招いてしまいます。手洗いや家事で使う水温はぬるま湯か水がおすすめ。食器洗いなどの洗剤を使う時には、キッチングローブを使うのも手荒れ予防に有効です。
■外出時は日やけ止めを忘れずに
健やかなお肌づくりに日やけは大敵!顔の日やけは気にしていても、手の日やけは忘れがちです。手にも使える日やけ止めを、化粧ポーチやお出かけバッグに入れておきましょう。外出先で手を洗ったら塗り直すのを忘れずに。また、紫外線の強い時季は、美白機能のあるハンドクリームもおすすめです。
■すぐ手が届く場所にハンドクリームを数ヵ所設置
思い立ったらすぐに塗れるように、キッチン・洗面台・ベッドサイドなど、手がすぐ届く場所にハンドクリームを置いておきましょう。また、お出かけ時の持ち物には財布・鍵・スマホのほかに小さめのハンドクリームをプラスして。
1日の疲れを解きほぐす、ハンドマッサージをナイトルーティンに
1日の終わりには1日の疲れをリセットするような気持ちで、刺激にさらされた手をマッサージで労ってあげましょう。あとは寝るだけ、朝まで手もお休み……そんな就寝前のナイトルーティンにハンドマッサージを組み込むのが理想的です。
■ハンドマッサージの方法
夜のハンドケアは日中より多めのクリームを使います。指がなめらかに滑るくらいが適量です。両手でクリームを包んで温めてから、まずは手指全体に伸ばします。その後、各パーツを1〜6に分けてマッサージしましょう。
1:手の甲
骨と骨の間を手のひら側から手を回して、じっくりとほぐします。
2:指
親指と人さし指で左右にねじりを加えながら、指先から付け根へと揉んでいきます。
3:指の付け根
親指と人さし指で、指の付け根(水かきの部分)をつまむように数回揉みます。
4:手のひら
手のひらを反らせて、指の腹を使って手のひら全体を押し込みます。
5:手首
手首を軽く握って、そのままヒジまで数回さすり上げます。
6:爪まわり
爪の根元の両側を、親指と人さし指で数回軽く押します。爪の根元は生まれたての柔らかい爪があるので、指先で強く押すのは厳禁。指の腹を使って行いましょう。
今日はお手入れをする時間があまりとれなかった、手に負担をかけてしまったな……と思ったら、寝る前はいつもより丁寧に。1回1回にこだわり過ぎず、毎日の習慣にするのが若々しい手をキープする秘訣です。手にはたくさんのツボがありますから、ハンドケアは心身のリラックスにも貢献してくれるはず。少し時間をとって、手も心も癒やしてあげましょう。