あんこはダイエット向きのおやつ
あんこには糖質の代謝を促すビタミンB1が豊富。脂肪の蓄積を抑えることが期待できるので、ダイエット中のおやつにおすすめです。また、あんこの炭水化物(に含まれるブドウ糖)や砂糖は、頭を使う作業の前にも後にもぴったりです。
ただし、「和菓子なら太らない」というのは誤解なので注意が必要。カロリーは洋菓子より低い傾向ですが、糖質は和菓子のほうが多い場合があります。ダイエット中に和菓子を選ぶなら、どら焼きや大福などよりもあんこ単体がおすすめです。
また、原料である小豆の皮には、体の余分な水分を排出するサポニンが豊富です。したがって、むくみ改善を期待するなら、こしあんよりもつぶあんが良いでしょう。小豆を柔らかく蒸してほんのり甘みをつけたものをレトルトパウチにしたお菓子もありますよ。
おいしくって経済的♪あんこの活用方法
スーパーや製菓材料店で、パック詰めされたあんこを見かけたことはあるでしょうか?店頭に並んでいるものは300g〜500gくらいとなかなかのボリュームがあり、量が多いので持て余しがちです。
しかし、パック詰めされたあんこは砂糖控えめや、無添加、有機栽培の小豆使用など、健康に配慮した方法で作られているものも多く、また、和菓子と比べてお手ごろ価格で手に入るのも魅力です。そこで、持て余してしまったあんこを残さず消費する、あんこ活用法を簡単にご紹介しましょう!
■お湯で溶くだけで「ぜんざい」に
あんこ100g〜150gに、お湯100mL(お好みで調整)を注ぐだけ!ひとつまみの塩を入れると味がしまります。寒い日のおやつにも最適ですね。
■ホットコーヒー、ミルク、豆乳に入れて
温かいコーヒーやミルク、豆乳にあんこを加えて、混ぜたら出来上がり。小腹が空いた時にゆっくり飲むとおなかが落ち着きますよ。
■朝食のパンやオートミールにプラス
あんこを朝食にすると、その糖分はその日の活動エネルギーになってくれます!トーストの上にのせれば名古屋名物「小倉トースト」、味つけなしのオートミールにプラスしても美味です。
以下の記事では、レンジで作るオートミール粥の作り方を詳しくご紹介しています。あんこをプラスする時には、味付けなしでOKです。
■小分け冷凍で長持ち
あんこは冷凍保存が可能です。余ったあんこはフリーザーバッグに入れて、平らにならしてから冷凍しましょう。袋の上から箸を使ってマス目状にくぼみを入れておくと、くぼみに沿ってぽきぽきと折って使えるので便利です。冷凍で1〜3ヵ月はもちますよ。
むくみ&二日酔いには「小豆」
小豆はほかの豆類と同じく炭水化物(=食物繊維+糖質)が主体で、大人女性に不足しがちなタンパク質、ビタミンB群、鉄分、ミネラルが含まれています。女性にうれしい優秀な食材であり、同時に「赤小豆(セキショウズ)」の名を持つ生薬でもあります。
生薬としての小豆は利尿作用と解毒作用が高く、むくみの症状に用いられるほか、二日酔い対策&予防、前日に塩分を摂りすぎてむくみが気になる日にも有効です。炎症を抑える効果もあり、皮膚の炎症・化膿・ただれなどに対して、ほかの生薬と組み合わせて内服・外用されていることもあります。
小豆のパワーまるごと♪炊飯器で炊く「小豆ご飯」
小豆の薬効は煮汁に出るため、生薬として服用する際には水と一緒にコトコト煮て(煎じて)、その煮汁を飲みます。煮汁には先の二日酔いやむくみとりに特効があります。とはいえ、煎じ中は火元から離れられないので、なかなか大変です。
そこでおすすめしたいのが、炊飯器で作る「小豆ご飯」!
赤飯は一般的にもち米を使って、セイロなどで蒸しますが、小豆ご飯は小豆(乾物)を一晩水につけてから、炊飯器でお米と一緒に炊くだけと比較的簡単。小豆の量は米2合あたりカップ1/4が目安で、塩をひとつまみ入れると食べやすくなります。水加減はいつもより気持ち多めくらいでOKです。この方法なら煮汁も一緒にいただけます。炊飯器に「おかゆモード」がある方は、小豆入りのおかゆを作っても良いですね。
古くから生薬として活用されてきた小豆は、現代においても和のスーパーフードとして、その効能が見直されています。小腹が空いた時、甘いものがほしい時にはあんこを、養生やむくみとりには小豆と、いろいろな使い方を見つけてみてくださいね。