心がざわつきがちな秋、その理由は?
秋冬の気分の落ち込みは日照時間と関係があることが分かっていて、10月から11月あたりで現れはじめ、3月頃から回復に向かいます。主な症状は以下のようなものです。
・気分が落ち込む、気力がない。
・集中できない。
・食欲が高まり、特に甘いものや炭水化物が食べたくなる。
・朝起きられない。日中も眠い。睡眠時間が長くなる。
■不調は一過性、セルフケアがカギに
秋冬の気分の落ち込みは春に向かうほどに改善しますし、ほとんどの場合は生活習慣を改善することで軽減します。たとえば、日光を浴びる、たんぱく質を多めに摂る、適度に体を動かすといったことを、普段よりも意識的に行ってみましょう。
ストレスで疲れ切ってしまうと、セルフケアで回復を目指すのは難しくなります。ですから、1日のストレスはその日のうちに解消しておくことがとても大切です。フランスでは「大人の塗り絵」がアートセラピーとしてメンタルケアに活用されていて、良い効果があることが認められています。
1日の終わり、「大人の塗り絵」で気持ちを整える
■魅力的な絵柄が豊富
「大人の塗り絵」は世界の名画をモチーフにしたものや、「和」や「禅」を意識したものなど、大人が取り組みたくなる絵柄が豊富です。また、紙と色鉛筆があれば始められる気軽さもうれしいポイントです。
■お試しなら100円ショップや無料の絵柄から
書店に行けばさまざまな「大人の塗り絵」本がありますが、100円ショップでも入手できます。また、インターネットで「大人の塗り絵 無料」などで検索すると、プリントアウト用素材も公開されているので、このあたりから試してみるのも良さそうです。
■自然な没入感で、リラックス&リフレッシュ
塗り絵をするときは、「絵を観察→覚える→バランスや配色を想像する→色を選ぶ→紙上に再現する」と、意外にも多くのことを考えています。自然な没入感と緊張感が生まれるので、一息ついたころにはリラックス&リフレッシュ効果を実感できるはずです。
色鉛筆 5つの基本テクニック
「大人の塗り絵」ですから、塗り方に少しテクニックを使ってみたいところです。ここでは、5つの基本的な色鉛筆テクニックをご紹介します。
■テクニックその1:平塗り
「平塗り」は色鉛筆を寝かせて一定の強さで同じ方向に塗っていく、最も基本的な塗り方です。弱めの力で何度も重ねることが均一な濃さにするコツ。尖った芯はムラになりやすいので、少し丸い芯先を使いましょう。
■テクニックその2:ハッチング
色鉛筆を立てて、線を重ねていく塗り方です。同じ方向に線を重ねたものが「ハッチング」、さらに別方向のハッチングを重ねると「クロスハッチング」といいます。直線的にしたいときはまっすぐな線、ふわっとしたモチーフには曲線を重ねると、質感を表現できます。
■テクニックその3:混色
色鉛筆は紙の上で色を混ぜます。重ねる順番によって色のニュアンスが違うのがわかるでしょうか? 絵の具のように完全に色が混ざるのではなく、色鉛筆は色が重なり合うような仕上がりになります。
■テクニックその4:グラデーション(単色)
ひとつの色で濃淡を表現します。最初に薄く全体を塗ってから、少しずつ濃い部分を作っていきましょう。濃い色のほうが表現しやすく、たとえば、水色よりも青が、黄色よりもオレンジのほうが仕上がりがきれいです。
■テクニックその5:グラデーション(複数色)
複数の色を使ってグラデーションを作ります。できるだけ連続した近い色選んで、薄い色から濃い色の順番で重ねるのがコツです。例では水色、うす青、藍色を使用しています。
※色名はメーカーによって異なります。
テクニックは塗り絵を楽しむためのものですから、できなくてもそのうち上手くなります。気軽な気持ちで取り組んでみてください。適度に休憩をとりつつ、自分の思う色をのせて楽しみましょう!